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東京医科大学らとの共同研究レポート(第2弾) 減量に最適な食事タイミングを医学的に検証 ~体内時計を意識した食事方法により減量効果がアップ。RIZAP/chocoZAPの食事指導メソッドにも反映へ~

Digital PR Platform / 2024年5月14日 11時0分

■共同研究の背景
 食事時刻と肥満との関係は複数の既存研究がありましたが、具体的に何時の食事が体重・体脂肪増加のリスクとなるのかは明らかにはなっていませんでした。そこで、睡眠医学を専門領域とする志村哲祥医師(東京医科大学/スタンフォード大学)や、データサイエンティスト・経済統計学博士である杉浦航(株式会社こどもみらい・ヒューストン大学)らとの研究グループ※1により、RIZAPの減量プログラムに参加した者における、食事時刻と体重・体脂肪量の変動との関連について研究を行いました。
※1 研究グループメンバー:志村哲祥(東京医科大学/スタンフォード大学,株式会社こどもみらい)、杉浦航(株式会社こどもみらい,ヒューストン大学)、三邉佳意(東京医科大学精神医学分野)、日野展子(東京医科大学精神医学分野)、瀬戸健・柳井美穂(RIZAP株式会社)、井上猛(東京医科大学精神医学分野)

■研究方法
 2015年から2018年までに、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」において、週2回の運動指導(レジスタンストレーニング)と食事指導を受け、期間中に体重・体脂肪率、就寝・起床時刻、食事内容と食事時刻の経時的記録を行い、少なくとも14日以上すべて欠損なく記載した964名のデータを対象に分析を行いました。分析は、1日を絶対時刻(Clock time)と相対時刻(MSFscからの経過時間;CT)でそれぞれ8分割して行いました。本研究は東京医科大学医学倫理審査委員会の了承を得て、RIZAPから匿名化データを提供して実施しました。
※MSFsc:クロノタイプ(体内時計タイプ)の指標、Midpoint of Sleep – sleep collected

■研究結果
<サマリー>(前述の再掲)
・炭水化物:どの時刻であっても体重/体脂肪増加と関連しているが、主観的夕(CT+9~15h)に摂取すると特に太る
・タンパク質:主観的昼過ぎに摂取すると肥満改善傾向
・脂質:主観的朝(CT+0~9h)の摂取は体脂肪増加と関連しない一方、主観的夜(CT+15~18h)に摂取すると体重/体脂肪増加と関連

<詳細>
 各時刻別のカロリー摂取量は、18~24時およびCT+12~+18時が体重変動と、18~6時およびCT+12~18時が体脂肪変動と正に相関しました。炭水化物摂取は全時間帯で有意に体重・体脂肪変動と正に相関しました。(絶対時刻での平均14時~20時頃)脂肪摂取は18~24時とCT+12~+18時が体重・体脂肪変動と正に相関しました。(絶対時刻平均20時~23時頃)
タンパク質摂取と体重・体脂肪の変動は有意な相関をほぼ認めませんでした。
 性別・年齢や初期体重・初期体脂肪率を調整した重回帰分析の結果では、絶対時刻ではなくCT別の(体内時計の時刻別の)食事量の方が、体重・体脂肪変動に与える良好な説明力を有しており(Adjusted R2=0.222-0.251)、ステップワイズ法による変数選択でも、CT別の食事量のみが有意な変数として検出されました。特に、CT+9~+15の炭水化物摂取とCT+12~+18の脂肪摂取が体脂肪の増加へ有意な影響を与えていました。

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