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宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙環境利用専門委員会の公募事業に採択

Digital PR Platform / 2024年5月14日 14時5分

(添付:図3.株式会社IDDKの宇宙バイオ実験プラットフォームのサービス概要)

(添付:図4.魚類のウロコの模式図)
魚のウロコは,石灰化した骨基質の上に骨芽細胞と破骨細胞,さらに骨細胞が共存し,ヒトの骨と同じように骨代謝を行っている。
 
 
【用語解説】
 
※1:JAXAの宇宙環境利用専門委員会の公募事業
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(ISAS)の宇宙環境利用専門委員会が主催し,微小重力科学及び宇宙生命科学領域における『小規模計画』,「きぼう」利用フラグシップミッションなど,具体的な宇宙実験提案につながるフロントローディング研究の公募。宇宙実験前の実験機器の開発を含めた宇宙実験の準備を支援する。

※2:魚類のウロコ
魚類のウロコには骨を作る細胞(骨芽細胞)と骨を壊す細胞(破骨細胞)が共存しており,魚は脊椎骨ではなく,ウロコからカルシウムを出し入れしている。例えば,メスのサケは,海から川に遡上するときにウロコからカルシウムを取り出して,卵にカルシウムを供給する。その時,ウロコの破骨細胞が活性化して,ウロコが溶けて小さくなることが証明されている。国際宇宙ステーションを構成する日本の宇宙実験棟「きぼう」においても,ウロコを用いた宇宙実験を実施した実績を,鈴木教授を中心とした研究グループは有する。その先行研究では,宇宙空間で,わずか3日間の培養で破骨細胞が活性化して,ウロコの骨吸収が引き起こされることを報告した。さらにインドール化合物の一種であるメラトニンが,ウロコの骨芽細胞で作られ,そのメラトニンが破骨細胞活性を抑制する32個のアミノ酸から構成されるホルモン(カルシトニン)の分泌を促すことにより,骨吸収を抑制することを見出した。

参考:金沢大学 プレスリリース「宇宙空間で引き起こされる骨吸収がメラトニンによって抑制!」
https://www.kanazawa-u.ac.jp/rd/69389
 



※3:光応答障害モデルのゼブラフィッシュ
文教大学の平山教授は,ヒトと同じ体内時計の形成機構を持つゼブラフィッシュを用い,哺乳動物で保存されている概日リズムの光制御分子を報告している(Hirayama et al., PNAS, 2005; Hirayama et al., PNAS, 2007; Hirayama et al., Cell Cycle, 2009)。また,これらの分子を破壊した遺伝子改変ゼブラフィッシュが概日リズムの光制御の障害を示すことを報告した(Hirayama et al., Sci. Rep., 2019)。本モデルゼブラフィッシュは,概日リズムの光応答のみが障害され,リズム形成自体は正常である点が特徴的である。

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