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ヒトとマウスでは違う?  卵子・初期胚で働くヒトDPPA3によるUHRF1の機能阻害機構を解明

Digital PR Platform / 2024年6月21日 10時0分


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/1706/90244/350_65_202406201306516673aadb41670.jpg





用語説明
*1 DNAメチル化:DNA中のシトシン塩基の5位の炭素にメチル基(CH3-)が付加される反応。ヒトでは主にCG配列中のシトシン塩基がメチル化される。DNAメチル化により、遺伝子の発現が抑制されると考えられている。生物の体(多細胞の形質)を形成するために必須であり、DNAメチル化異常はがん化の原因の一つである。

*2 UHRF1:DNAメチル化維持に必須の役割をするタンパク質。片鎖メチル化DNAへの結合や、9番目のリジンがメチル化されたヒストンH3への結合、ヒストンH3や複製因子PAF15のユビキチン化など様々な機能を発揮することで、DNAメチル化パターンの複製を誘導する。がん細胞では過剰発現しており、異常な細胞増殖に関与する。

*3 DPPA3:母親由来の遺伝子から発現する母性因子であり、卵子形成に重要な働きをする。卵子形成の過程でUHRF1に結合して、クロマチン局在の抑制と異常なDNAメチル化を防ぐ働きをする。

*4 X線結晶構造解析法:精製したタンパク質を結晶化し、放射光から発生する高輝度なX線を照射し、得られた回折イメージから結晶中のタンパク質の電子密度の情報を得る。得られた電子密度にアミノ酸をモデリングして、タンパク質の詳細な立体構造情報を得る方法。

*5 溶液NMR法:核磁気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance, NMR)法は、強い磁場中に置かれた原子核から発せられる信号(NMR信号)を観測し、分子の構造を解析する手法。

*6 天然変性タンパク質:特定の立体構造を形成しないタンパク質の事を天然変性タンパク質と呼び、結合相手の形に合わせて自身の構造を変化させて結合する。

*7 PHD finger:UHRF1の一部の領域で、タンパク質間相互作用に関与する。DPPA3に加えてヒストンタンパク質など様々なタンパク質の結合の足場となる。

*8 α-ヘリックス:タンパク質中の局所的な構造体で、左巻きのらせん状の構造を形成している領域。

*9 液-液相分離:細胞内で特定の生体分子が液滴状に凝集し、他の液体部分と分離する現象。これにより、細胞内で局所的な反応環境が形成され、特定の生化学的プロセスが効率的に進行する。天然変性タンパク質は液滴を形成しやすいことが知られている。

*10 翻訳後修飾:細胞内で合成(翻訳)されたタンパク質が受ける化学的な修飾。リン酸化、アセチル化、メチル化などの化学修飾がタンパク質の構造や機能を制御する。










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