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【中部大学】英語学習を支える性格が英語力向上につながることが判明--成しとげる力"L2グリット"の育成が国際化のカギ --

Digital PR Platform / 2024年6月24日 20時5分

【中部大学】英語学習を支える性格が英語力向上につながることが判明--成しとげる力"L2グリット"の育成が国際化のカギ --



世界的に受験者の多い英語能力試験TOEIC®で日本の2022年の平均点は561点(990点満点)だった。これは比較の対象とした41カ国中の28番目と低い 。受験者のほとんどは中学校から英語教育を受けている。それにも関わらず日本人の英語力が世界的にみて低いのは、日本で英語力を高めることの難しさを示している。
このたび、中部大学(愛知県春日井市) 人文学部 英語英米文化学科の三上仁志准教授は、同学科に所属する106人の学生を対象としてグリット(GRIT)と呼ばれる目標に向かってやり抜くことができる能力と、英語のGPAやTOEIC®の成績の関係を調べた。その結果、グリットが英語力向上に影響することを確認した.。




1.発表概要
世界的に受験者の多い英語能力試験TOEIC®で日本の2022年の平均点は561点(990点満点)だった。これは比較の対象とした41カ国中の28番目と低い*1 。受験者のほとんどは中学校から英語教育を受けている。それにも関わらず日本人の英語力が世界的にみて低いのは、日本で英語力を高めることの難しさを示している。
中部大学 人文学部 英語英米文化学科の三上仁志准教授は、同学科に所属する106人の学生を対象としてグリット(GRIT)(注1)と呼ばれる目標に向かってやり抜くことができる能力と、英語のGPA(注2)やTOEIC®の成績の関係を調べた。その結果、グリットが英語力向上に影響することを確認した。

グリットは高い目標・長期目標を達成する人物が共通して持つ「成しとげる力」であり、訓練によって身につけることが可能な特性だとされる。米教育省もグリットに注目しており*2、その特性と育成方法の関係は、世界的に研究されている。しかし、これまでの研究では、研究結果の比較に不向きな英語力の指標(学校のクラス別に実施されたテストの点数や自己申告の熟達度)が使用されてきた。そのためグリットと言語学習成果の関係には曖昧な点が多かった(図)。

今回の研究は、質問紙を使用して第二言語として「言語学習を成しとげる力」である「L2グリット」の強さを測定し、階層的回帰分析(注3)と呼ばれる統計的手法を用いてL2グリット、英語授業のGPA(成績平均値)、TOEIC®得点の関係を検証した。分析の結果から、L2 グリットが、英語授業のGPA とTOEIC®得点のそれぞれを統計的に説明することが判明した。これらの結果は、日本の英語教育においてL2グリットの育成を目指すことの重要性を支持するものである。

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