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ブルーオーチャードマイクロファイナンス市場見通し

Digital PR Platform / 2024年8月2日 10時4分

2023年のアフリカ全体の経済成長率は3%と推定されていますが、地域によってばらつきがあります。東アフリカの2023年の成長率は1.8%、西アフリカは3.3%と予測されています。2024年以降の見通しは明るく、実質GDP成長率は地域全体で2024年に平均3.8%、2025年に平均4.2%と予想されています。アフリカ開発銀行によれば、2024年には世界で最も経済成長率の高い20カ国のうち11カ国がアフリカになると見込まれています。ただし、インフラ整備の課題や地域紛争によって経済活動が制約されている国もあります。

このような環境下、零細・中小企業(MSME)は、同地域の主要な雇用創出源として重要な役割を果たしています。中小企業は全企業の90%を占め、雇用の80%を担っています。しかし、こうした企業の信用アクセスは依然として限られており、国内の信用供与水準は、ラテンアメリカの平均53%に対し、36%未満にとどまっています。

なお、デジタル・ビジネスモデル、特にフィンテック企業の出現が、アフリカの金融業界の成長を牽引しています。世界的な投資の減速にもかかわらず、この分野の成長は続いています。マッキンゼーは、スマートフォン所有率の増加およびネットワークのカバー率拡大の中で、アフリカの金融サービス市場の潜在的な年間成長率は10%に達すると予測しています。


コーカサス、中央アジア

2022年初に始まったロシアとウクライナの紛争が現在も続いています。紛争と対ロシア制裁は、コーカサス地方や中央アジア地域の国々にさまざまな影響を与えています。当初、ロシアで働く出稼ぎ労働者の収入が失われる可能性や、日用品の物流が途絶えることによるインフレ圧力といった課題が紛争の波及的な影響として想定され、タジキスタン、キルギス、アルメニア等、これらの要素への依存度が大きい国々に大きな影を落としていましたが、後に、こうした想定は過度に悲観的であったことが判明しました。この地域の底堅さは、特にアルメニアやジョージアといった小規模経済国の台頭によって明確に示されました。これらの国々は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシからの人口の一時的な移動による人口動態の変化を効果的に活用しました。人口流入が経済成長を促進し、ジョージアとアルメニアは2022年にそれぞれ10.1%、14%という2桁成長を記録しました。

ジョージア経済は驚異的な底堅さを示しましたが、この不安定な時代における躍進の背景には主に2つの要因が挙げられます。1点目としては、ほぼ新型コロナ危機前の水準まで回復した観光部門に支えられたほか、消費財やサービス支出も全体的に増加しました。2点目としては、ロシア企業やテクノロジー・セクターの専門家の流入に伴う送金量の増加によってGDPはさらに押し上げられました。この力強い経済ダイナミズムは、ジョージアの貿易赤字を相殺し、ジョージアの自国通貨ラリの上昇を支え、外貨準備の著しい増加につながりました。さらに、経済成長の加速は、同国の運輸、建設、製造部門にも波及し、激動する情勢に反して明るい展望が描かれました。なお、2022年の高騰の後、2023年の経済成長率は地域各国で7~8%となり、特にコーカサス地域では減速が顕著となりました。このような環境下でも、ジョージアは高い成長を維持し、紛争地域からの持続的な人口流入と資本移転による後押しが継続しています。

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