Audi A5: ネッカーズルム拠点にて効率的かつ持続可能な生産
Digital PR Platform / 2024年8月2日 16時53分
フォーリングスブランドであるアウディの未来の生産に対するビジョンは、このように形を成しつつあります。同社は工場を持続可能な形で操業するために、近代化、デジタル化、そして変革を進めています。2025年までに、ネッカーズルムを含む全てのアウディの生産拠点は、CO2ニュートラルな生産を達成する予定です。
改装された塗装工場で大幅なエネルギー消費削減
2025年に完成予定の、ネッカーズルム拠点の改装される塗装工場は、自動車業界で最も先進的なものの一つとなります。多くのプロセスが既に最適化され、環境に優しい手法がAudi A5の生産に導入されています。長きにわたりアウディは持続可能な水性塗料を標準として使用していますが、最新モデルでは新しい塗装プロセスも導入しています。これまでのフィラーはプリゾーンペイントという塗料に置き換えられ、まだ乾いていない塗料の上に、さらに湿った塗料を重ねて塗る方法、ウェット・オン・ウェット(湿式乾燥)が可能となるために、これまで必要とされていたフィラーの別乾燥工程が不要で、車両1台あたり最大140 kWhの節約という大幅なエネルギー消費の削減を可能にしました。
アウディはネッカーズルムで、腐食防止のための最新かつ効果的な方法を採用しています。例えば、カソード電着塗装では、回転プロセスを使用して車体をタンク内で逆さまに浸し回転させます。これにより、気泡形成や汚れの付着を最小限に抑え、より省スペースかつ徹底的な処理が可能になります。また、カソード電着塗装の乾燥には、よりエネルギー効率の高い新しいプロセスが使用されています。従来の外部乾燥プロセスの代わりに、空気が車内に吹き込まれ、車体の内部から加熱する、いわゆる横方向乾燥プロセスが使用されます。この横方向乾燥機は、エネルギー効率が高いだけでなく、将来の電動モデルやハイブリッドモデルの強化された床構造にも適しています。
アウディは新しい塗装分離プロセスにより、車両1台あたり約50 kWhのさらなるエネルギー節約を実現しています。以前は、塗装ミストを100%新鮮な空気で集め、水と共に廃棄していましたが、新しい乾式分離プロセスでは、最新のフィルターで塗装ミストを捕捉します。このプロセスでは、フィルターを通った空気の90%以上を再利用でき、エネルギーを多く必要とするフレッシュエアーコンディショニングの必要性を大幅に削減します。同時に、従来の湿式分離とは異なり、新しい水や化学薬品の使用が不要となります。
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