新しいメチル化DNA結合タンパク質を発見
Digital PR Platform / 2024年8月26日 8時30分
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用語説明
*1 ICF症候群:免疫不全、染色体の不安定性、軽度の顔貌異常を特徴とした先天性の免疫不全症候群に分類される常染色体劣性遺伝病。
*2 DNAメチル化:DNA中のシトシン塩基の5位の炭素にメチル基(CH3-)が付加される反応。ヒトでは主にCG配列中のシトシン塩基がメチル化される。DNAメチル化により、遺伝子の発現が抑制されると考えられている。生物の体(多細胞の形質)を形成するために必須であり、DNAメチル化異常はがん化の原因の一つである。
*3 クロマチンリモデリング因子:DNA がヒストンタンパク質に巻き付いた構造体をヌクレオソームと呼び、ヌクレオソームが集合してさらに高次の構造をとったものをクロマチンと呼ぶ。クロマチンリモデリング因子は、ヌクレオソームの配置替えをして、転写の状態を調節する因子である。
*4 UHRF1:DNAメチル化維持に必須の役割をするタンパク質。片鎖メチル化DNAへの結合や、9番目のリジンがメチル化されたヒストンH3への結合、ヒストンH3や複製因子PAF15のユビキチン化など様々な機能を発揮することで、DNAメチル化パターンの複製を誘導する。がん細胞では過剰発現しており、異常な細胞増殖に関与する。
*5 クライオ電子顕微鏡単粒子解析:タンパク質の立体構造を明らかにする手法の一つ。生体分子をマイナス180 ºC近い極低温状態の氷の中に包埋し、その状態で電子顕微鏡により観測する。観測した生体分子の粒子像を大量に撮影し、得られた数十万の粒子像から3次元に再構成することで立体構造を明らかにする手法のこと。
*6 α-ヘリックス:タンパク質中の局所的な構造体で、左巻きのらせん状の構造を形成している領域。
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