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抹茶による社会的認知機能(顔表情からの感情知覚)と睡眠の質への効果を確認し、8月30日(金)に学術雑誌PLOS ONEへ掲載

Digital PR Platform / 2024年9月2日 15時0分

今後は、前述の「社会的認知機能」の改善効果やそのメカニズムの解明、「睡眠の質」との関連性、その他の検査結果の解析を進め、高齢者にとって有益な活用方法の提案を目指すとともに、高齢者のウェルビーイングな生活の実現に向けて研究を続けていきます。緑茶・抹茶は、日常的に摂取でき、多くの高齢者にとって身近な存在であることから、さらに研究を重ねることで、自治体や様々なコミュニティで行われている認知症予防プログラムなどに活用されることが期待されます。



用語の説明

(※用語1)軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)
アルツハイマー病など認知症の前駆状態です。物忘れは目立つものの、日常生活には支障はありません。MCIの40%が4年後にアルツハイマー病などの認知症を発症すると言われています。
(※用語2)主観的認知機能低下(SCD: Subjective Cognitive Decline)
軽度認知障害(MCI)の前段階とされ、客観的には認知機能の低下は認められないですが、物忘れの自覚がある自分だけが気づいている段階です。
(※用語3)ワーキングメモリー(作業記憶、作動記憶)
ワーキングメモリーは、外界から入ってきた感覚情報などを、それが消えた後に数秒から数十秒の間、短期記憶として保持し、それを用いて他の認知機能を実行する為の、脳の機能です。短期記憶の意味で用いられる事が多いですが、本来は純粋な短期記憶ではなく、それを用いて他の認知機能を実行したり、記憶内容に操作を加えたりする為の機能を指します。(脳科学辞典より)
(※用語4)混合効果モデル(Mixed‒Effects Model)
混合効果モデルとは、データが階層的またはクラスタリングされている場合に、固定効果とランダム効果の両方を考慮して、全体的な傾向と個別の変動を同時にモデル化する統計モデルです。
(※用語5)コグニトラックス(CNS Vital Signs日本語)
全10項目のテストで構成されるパソコンを用いた認知機能検査。本研究では他の神経心理学的検査との重複を避けるため、ストループテスト(文字の色と意味が合っているか判断します。例:青という文字が黒い色で書かれている)・注意シフトテスト(提示図形△□に対してランダムに切り替わる指示「色が同じ」「形が同じ」に合う図形を選ぶ)・持続処理テスト(ランダムに表示される文字の中で特定の文字が出たときのみキーを押す)・表情認知テスト(写真に表示された表情と下に書かれた感情の説明表現(穏やか・幸せ・悲しみ・怒り)の意味が一致しているか判断する)の4種を実施しました。
(※用語6)ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI-J ; Pittsburgh Sleep Quality Index 日本語版)
総合的な睡眠の質について自記式で回答し採点・評価を行うことができる、最も多くのエビデンスが集積されている睡眠評価尺度です。過去1か月間の睡眠について尋ね、6点以上で睡眠障害がありとされています。


利益相反

本研究は、筑波大学附属病院・株式会社MCBI・株式会社伊藤園・株式会社島津製作所の共同研究契約に基づいて行われました。



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