東南アジアの大気汚染「ヘイズ」に含まれる有害物質を ナノイー(帯電微粒子水)技術で抑制※1
Digital PR Platform / 2024年10月10日 14時0分
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、シェイク・アフマド・ザキ教授監修の下、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)と共同研究を実施し、東南アジアで深刻化する煙害(ヘイズ)のPM2.5に含まれる多環芳香族炭化水素(PAHs)の成分に対して、ナノイー(帯電微粒子水)技術が最大95%抑制することを確認しました。すでに検証済の5種類のPAHs※2に加えて、新たに3種のPAHsに対するナノイー(帯電微粒子水)技術による抑制効果が明らかになりました。
世界人口の99%は世界保健機関(WHO)の大気質ガイドラインレベルを満たしていない地域に住んでおり※3、大気汚染による健康への悪影響が問題になっています。特に東南アジア各国では、ヘイズへの対策が急がれています。ヘイズは、スマトラ島などでの大規模な焼畑や森林火災により生じた大量の煙による煙害であり、PAHsと呼ばれる有害物質が含まれています。PAHsは分解されにくいため風にのって拡散しやすく、農作物へ生体濃縮することが報告されている※4ほか、PAHsの中には肺機能の低下、喘息の悪化、心血管疾患、がんの発生率を増加させるものがある※5など、危険性を示唆する研究結果が多く報告されています。なお、本検証はこれらの症状の原因となる化学物質への効果検証であり、これらの症状に対する効果を保証するものではありません。
当社は、MJIITのシェイク教授監修の下、ヘイズに含まれている質量の割合が大きい3種(ナフタレン、フルオレン、アセナフテン) ※6のPAHsに対するナノイー(帯電微粒子水)照射試験を実施しました。その結果、3種全てにおいて抑制効果が確認されました。なお、本検証は後述の試験条件の結果であり、実使用空間における効果を実証したものではありません。
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図1 ヘイズ警報期間中のPAHsの質量割合※6 表1 ナノイー(帯電微粒子水)照射によるPAHsの抑制率※7
パナソニックは、安全で安心な空間の提供を通じた社会への貢献を目指し、今後もナノイー(帯電微粒子水)技術を進化させるとともに、その可能性を追求し続けていきます。
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