【大阪大学】免疫を標的としたB型肝炎の創薬へ B型肝炎慢性化に関わる免疫の変化を発見 ―TLR7を標的とした治療開発に期待―
Digital PR Platform / 2024年10月11日 14時5分
【本研究成果が社会に与える影響(本研究成果の意義)】
HBV持続感染による免疫動態を観察できる新たな動物モデルが樹立されたことで、B型肝炎の慢性化に関わる免疫学的機序のさらなる解明が期待される。また、TLR7作動薬SA-5の抗ウイルス効果が動物モデルで示されたことで、臨床試験への展開など薬剤開発が加速され、免疫を標的としたB型肝炎創薬の実現に繋がることが期待される。
【特記事項】
本研究成果は、2024年9月28日(土)に米国科学誌『Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology』(オンライン)に掲載された。
・タイトル: Intrahepatic exhausted antiviral immunity in an immunocompetent mouse model of chronic hepatitis B
・著者名: Satoshi Shigeno¹,#, Takahiro Kodama¹,#, Kazuhiro Murai¹, Daisuke Motooka², Akihisa Fukushima³, Akira Nishio¹, Hayato Hikita¹, Tomohide Tatsumi¹, Toru Okamoto⁴, Tatsuya Kanto⁵, and Tetsuo Takehara¹,*(#共同筆頭著者、*責任著者)
・所属:
1. 大阪大学 大学院医学系研究科 消化器内科
2. 大阪大学 微生物病研究所
3. 大日本住友製薬株式会社(現 住友ファーマ株式会社)
4. 順天堂大学 大学院医学研究科 微生物学
5. 国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター
・DOI: https://doi.org/10.1016/j.jcmgh.2024.101412
なお本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)肝炎等克服実用化研究事業 B型肝炎創薬実用化等研究事業「イムノ・オミクス研究を基盤としたB型肝炎に対する治療法の開発」、「B型肝炎ウイルス持続感染モデルを活用した病態解明および新規治療法の開発」、肝炎等克服緊急対策研究事業「NAFLD/NASHおよび非ウイルス性肝がんの病態解明と治療法開発」、日本学術振興会(JSPS)科学研究費補助金研究の一環として行われた。
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