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パラプロバイオティクス(殺菌乳酸菌EC-12)の摂取により、緊張に伴う消化器症状の不調を予防

Digital PR Platform / 2024年11月18日 14時0分

パラプロバイオティクス(殺菌乳酸菌EC-12)の摂取により、緊張に伴う消化器症状の不調を予防

国立大学法人東京農工大学大学院農学研究院動物生命科学部門・永岡謙太郎教授らの研究グループとコンビ株式会社ライフサイエンス事業部は、緊張するとおなかが痛くなる学生を対象としたヒト試験において、定期試験前の1週間にパラプロバイオティクス注1を配合した食品を毎日摂取することで試験の緊張に伴う消化器症状の不調を予防することを発見しました。この効果は腸内細菌叢の代謝を変えることによって発揮されることも明らかになり、パラプロバイオティクスは「腸内細菌叢-脳軸」を通して精神的ストレスに伴う消化器症状の不調を予防することが示されました。この成果により、パラプロバイオティクス配合食品の利用は、緊張するとおなかが痛くなる状況に置かれる人々のWell-beingを向上させる手段になることが期待されます。

[画像1]https://digitalpr.jp/table_img/2002/99136/99136_web_1.png

背景:
ストレスは精神衛生と胃腸の健康の両方に影響を及ぼし、公衆衛生上の大きな懸念事項となっています。うつ病、不安、心的外傷後ストレス障害などの精神障害や、過敏性腸症候群、胃食道逆流症、炎症性腸疾患などの胃腸疾患は、ストレスと密接に関連します。腸内細菌叢と脳の間の双方向のコミュニケーションは「腸内細菌叢-脳軸」として知られ、様々な研究により、腸内細菌叢が宿主の精神的健康を維持するために重要であることが実証されています。食品に使用されている乳酸菌やビフィズス菌は、うつ病や不安を軽減するプロバイオティクスとしてよく知られています。最近の研究では、生菌以外のプロバイオティクス (パラプロバイオティクス) も健康上の利点を提供できることがわかっています。本研究では、先行研究によりマウスの不安様行動を抑制することが明らかになった乳酸菌Enterococcus faecalis EC-12株(EC-12)注2の加熱殺菌菌体を使用し、学生の学業試験期間中の主観的胃腸症状ならびにストレス感への効果と、腸内生態系の影響を調査することを目的としました。

研究体制:
本研究は、東京農工大学農学府共同獣医学専攻の大学院生李俊傑および永岡謙太郎教授、摂南大学の井上亮教授、 コンビ株式会社ライフサイエンス事業部らが共同で実施しました。
また、本研究は大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)の臨床試験登録システムに登録し、東京農工大学倫理委員会の許可を得て行いました(UMIN ID:UMIN000048184、東京農工大学人試験倫理委員会承認番号:#211105-0306)。
本研究は、JST-OPERA (JPMJOP1833)の支援を受けて行なわれました。

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