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新潟国際アニメーション映画祭 昨年の手ごたえ、今年の見どころをディレクター、プロデューサー陣に聞く

映画.com / 2024年3月6日 19時0分

数土:全12本のうち日本から2作出ているので、国の数は11カ国です。その地域が見事に散らばって、結果的に良いセレクションになりました。10本はジャパンプレミアなので、本当に貴重な上映機会になります。

真木:短編アニメーションはどちらかというとアート系ですが、長編になるとストーリー性、そしてエンターテインメント性が必要となってきて、その考え方も各国違うんですよね。あと、日本では絶対アニメにしないよねっていう題材を扱う作品には、びっくりします。このテーマは実写でやるよりアニメでやったほうがいいよねと、気がつくこともある。

井上:村上春樹のかえるくんを、実写にしたら怖いですからね(笑)。

▼日本の伝説的アニメーション作品群を再発見

――国内のアニメ界からも、日本アニメの歴史を作った豪華ゲストが来場します。年始に公開された「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」がガンダム映画史上最大興収というヒットを記録していますが、シリーズ生みの親である富野由悠季さんも来場し、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が上映されます。

井上:「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のヒットには歴史があって。当時小さかったファンが20年経って大人になって、今回の劇場版を待ってました!という喜びを聞いています。そういうファンの成長もうれしいですし、当時すでに大人だった人も家族で見ている。そういう意味で見やすい環境になっていると思います。

 また、これはあまり知られていない話ですが、「逆襲のシャア」の頃、実はあの作品で「ガンダム」は終わりと言われていたんです。当時「SDガンダム」というデフォルメされたキャラクターが人気で、そちらにシフトしていくような流れがあって。でも、「逆襲のシャア」の評価が高かったので、その後も「ガンダム」は続きました。そんな起死回生の作品だということを知ると、感慨深くご覧になっていただけるのではないでしょうか。

数土:僕はずっと富野監督の代表作といえば「逆襲のシャア」だと思っていました。富野さんの気合が相当入っていましたね。

井上:そうですね。「逆襲のシャア」の前に「Ζガンダム」というテレビシリーズがありました。その企画開発テーマが「逆襲のシャア」なんです。当初富野さんは「Ζガンダム」でシャアの話をやりたかったはずなんですが、諸々あってストーリーからシャア(・アズナブル)がいなくなっちゃうんです。そういう経緯もあって、満を持して作ったストーリーが「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」です。テレビシリーズでやりきれなかったことを全部ぶち込んでいるので、やっぱり面白いんです。

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