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「デューン 砂の惑星 PART2」で「スター・ウォーズ」の記憶を上書き【映画.com編集長コラム】

映画.com / 2024年3月7日 6時0分

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(C)2023 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 ドゥニ・ビルヌーブ監督の「デューン 砂の惑星 PART2」の試写を見ました。前作のクオリティが圧倒的だったので、今回も非常に楽しみにしていましたが、これがまた想像を遙かに超える素晴らしい仕上がりで、「このレベルの映画は、あと数年は現れないのではないか」という感慨を抱きながら試写室を後にしました。

 もっとも、「あと数年」たつと、恐らく「デューン PART3」が公開されると思います。ビルヌーブ監督も、「PART3」までは自分が監督するとインタビューに答えて語っていますので、少なくてもあと1本、レベル違いの凄い映画が堪能できることは保証されたようです。

 さて、今回の「PART2」を鑑賞している間、私が個人的に感じていたのは、自分の中の「スター・ウォーズ」の記憶が、次々にアップデートされていく感覚です。

 整理するために、日本における「スター・ウォーズ」と「デューン」の映画公開年を時系列に並べてみました。

1978年「スター・ウォーズ」1作目公開
1980年「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」
1983年「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」
1985年「砂の惑星」デビッド・リンチ監督
1999年「スター・ウォーズ EP1 ファントム・メナス」
2002年「スター・ウォーズ EP2 クローンの攻撃」
2005年「スター・ウォーズ EP3 シスの復讐」
2014年「ホドロフスキーのDUNE」
2015年「スター・ウォーズ フォースの覚醒」
2017年「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」
2019年「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」
2021年「デューン 砂の惑星」
2024年「デューン 砂の惑星 PART2」←今ココ

 第43回の本コラムでも少し紹介したのですが、ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」は「デューン」が元ネタのひとつであることは間違いありません。フランク・ハーバートの原作小説(1965年刊行)がそうなのか、あるいはアレハンドロ・ホドロフスキーが1974年頃に作った絵コンテ(「ホドロフスキーのDUNE」に詳しい)がそうなのか分かりませんが、とにかく元ネタであることは間違いない。

 「デューン 砂の惑星 PART2」の鑑賞は、その確認作業でもありました。ポール・アトレイデスが「ルーク・スカイウォーカー」の原形であり、クイサッツ・ハデラッハが「ジェダイ」に置き換わり、声を使った超能力が「フォース」になった。ハルコンネンの巨体は「ジャバ・ザ・ハット」で再現されているし、「サンドワーム」にいたっては、造形から生態までまったく同じ……。

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