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【インタビュー】長澤まさみ&坂口健太郎が明かす、再共演までの軌跡 氷点下の過酷環境で発見したお互いの魅力とは?

映画.com / 2024年3月21日 21時0分

坂口「そうでしたね。藤井さんに『アキラの未練や、ここに残っている理由は何なんでしょう?』という話をしたおぼえがあります。そうしたなかで、お父さんのエピソードが追加されていきました」

――撮影のお話も伺えればと思いますが、本当に寒かったですよね。撮影にお邪魔したときに気温を計ったら「6℃(体感3℃)」でした。

坂口「確か、氷点下になったときもありました」

――スタッフさんからは、アキラの父の家のシーンが特に寒かったと伺っています。きっとそのときではないでしょうか。

坂口「あれは本当に寒かった……(笑)」

長澤「今回の撮影で一番寒かったです」

――商店街を封鎖したパレードシーンの撮影時も寒かったですよね。と同時に、亡くなった年代に合わせてコギャルもいればヒッピーもいる……といったビジュアルや、前出の星砂遊園地のロケーション等々、本作ならではの部分を多く感じました。

長澤「パレードについても、最初から“こういうルールで動く”というものがなく、手探り状態でした。本作を撮影している時間は、みんなで話し合いながら“この世界はこういうもの”を見つめて考えていく時間でもありました。みんなで共有しながら世界観や秩序が出来上がっていくのがすごく楽しかったです。最終的にはマイケルさんの言葉を借りれば“考えるのが矛盾”なのですが、演じるうえではどう取り組んだらいいのかやっぱり考えてしまうものです。そういう風に迷う時間こそが、大切だったといまは思います。この“世界”にはそういった人が残っているわけですから」

――葛藤や後悔、未練を残しているから“その先”に行けない、というお話ですね。演者が迷う体験が、役とシンクロしていく。

長澤「スタイリストさんが本作をお子さんと観て下さったのですが、『どうしてみんな“ごめんなさい”と言うの?』という感想が出たそうなんです。未練を解消できずに死んでしまった人たちが大事な人と出会ったときに、なんで“ありがとう”と言わないのか、不思議だったと。その話を伺った際に、“ごめんね”という気持ちがある人しか、この世界には残っていないんだと再確認しました」

坂口「ただ、“ごめんね”という気持ちを持った人たちが集まる場所ではあるけど、哀しみだけじゃないのがいいですよね。自分の大切な人が亡くなったとしても、もしかしたらこういう世界でこんな時間を過ごしているのかも、と思うと救われるところがありますから」

長澤「確かに、生きている側からするとそう感じられるかも。精神的にはいまお話ししたような感覚で現場にいましたが、肉体的にはとにかく寒かったです(笑)」

坂口「風も強かったですよね。(田中)哲司さんの髪がずっと斜めになってる!と思っていました(笑)」

長澤「そうそう(笑)。哲司さんと健太郎さんの衣装が一番薄かったんです。2人だけ寒さの中で強張って、身体の形が変わっているんじゃないかと思っちゃうくらいでした」

坂口「(横浜)流星も薄いな、と思っていたのですが、実はセーターの下にインナーダウンを着ていたみたいで“流星、ずりー!”となりました(笑)」

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