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濃いカリスマ、北村一輝が初のミュージカルとなる名作「王様と私」で「人生を変える」挑戦!【若林ゆり 舞台.com】

映画.com / 2024年4月8日 10時0分

 幼い頃から映画が大好きで映画を観まくり、映画俳優になるためにあらゆる努力をしてきたという北村。根っからの映画人を自負するだけに、これまで舞台に対しては「自分の居場所じゃない」というアウェイ感がぬぐえなかったという。

 「これまでに何度も舞台はやらせていただいていますし、稽古場で役を掘り下げていくという過程ではもちろん学ぶことも多かったから、いい経験になったと思っています。でも、映画をやっているときほど自信がもてないままだったり、自分の立ち位置を探っているうちに終わってしまったりということもありました。でも今回は、作品づくりを楽しめている自分がいて、自分でもちょっとびっくりしています(笑)」

 ミュージカルを観るのは好きで、よく行っているという。

 「ハマったのは映画です。若い頃に『ウエストサイド・ストーリー』や『サウンド・オブ・ミュージック』、『グリース』などが大好きで、何度も観ました。そのうち舞台も観に行くようになって。ニューヨークで『レ・ミゼラブル』も観ました。やはりミュージカルは、歌の力が命だと思いますね。感情の波動を伝える力が強い。そこが好きなところです。だからこそ、自分がやるとは想像もしていませんでしたね」

 アンナを演じるのは、元宝塚トップスターの明日海りお。彼女の目に映る王は、尊大で時代錯誤な価値観の持ち主で頑固なのだけれど、勉強家で努力家で、公正な判断力も俯瞰力もあり、子どもっぽい純粋さをも持ち合わせている。実にチャーミングな人物だ。

 「『パズルメント』という曲で王が歌っているように、すごく重大な決断を迫られる状況の中で、彼なりの苦悩がありますよね。子どもたちに英語の教育を受けさせなくてはならないというのは、なぜなのか。そのあたりは作品の中で描かれていませんが、それは彼が時代の変化を感じていて『これからは違うぞ』と考えているからだと。すべての行動に『なぜ、なぜ?』という思考があると考えると、いろんな感情が出てくるなと思っています。王は頑固にも見えますが、国民のため、国のためにこの先どうすべきなのか。王は王でいなければならないし、先祖の代からやってきたことをいまどうすべきか迷いながらも、弱いところは見せられない。僕の捉え方では頑固と言うより、愛情ゆえに苦悩している人間だと感じています」

 アンナと王は正反対に見えてウマが合うのは、「愛ゆえに苦悩している」部分が似ているからだ。

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