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50年前に想像した2022年の地球とは…予言的映画「ソイレント・グリーン」デジタルリマスター版 特報、場面写真、メインビジュアル

映画.com / 2024年4月9日 13時0分

写真

公開当時のイラストを用いたビジュアル (C)2024 WBEI.

 リチャード・フライシャー監督が現代社会の恐るべき惨状を予言していた衝撃作「ソイレント・グリーン」デジタル・リマスター版特報映像と場面写真、50年前に想像した「2022年の地球」を描いた公開当時のイラストを用いたメインビジュアルが公開された。

 「ミクロの決死圏」(1966)、「絞殺魔」(1968)などでも知られるフライシャー監督が、SF作家ハリイ・ハリスンが1966年に発表した「人間がいっぱい」を原作に、人類の行く末を描く。1973年に製作されている映画であるにも関わらず、人口爆発・異常気象・食糧難・資源枯渇・生態系崩壊・貧困など、21世紀の世界が抱える問題を真っ直ぐに見つめた予言的映画だ。

 舞台は、爆発的な人口増加により人々には住居もなく、急激な気候変動による環境破壊で熱波にさらされるニューヨーク。食料難は状態化しており超格差社会に生きる人々は、無為に街中をうろつき、ただ週に一度政府から配給される「ソイレント」なる栄養食品を待つばかえりの日々を送っている。そんな中、究極の栄養食を謳う新製品「ソイレント・グリーン」を発表したばかりのソイレント社幹部サイモンソンが何者かに殺害される。殺人課の刑事ソーンが事件の捜査を開始する……。

 このほど公開された特報映像では、人口が4000万人にまで達したニューヨークの配給所に詰めかけた群衆が、究極の栄養食であり謎に包まれた合成食品”ソイレント・グリーン”に押し寄せる様子が切り取られている。食糧難や貧困で暴徒と化した人間の前に現れたのは巨大なショベルカー。逃げ場を失った者たちを次々と掬い上げ、後部のタンクに塵芥さながら放り込むという、悪夢としか言いようのない光景が確認できる。

 5月17日からシネマート新宿ほか全国にて順次公開。

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