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犬童一心監督らが感動! 名画座の元名物支配人が描く映画館に関するファンタジー

映画.com / 2024年4月24日 16時0分

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 名画座の元名物支配人が映画と映画館に関するファンタジー本「銀河マリーゴールドシネマ」を3年の歳月をかけて完成させた。

 著者の宮久保伸夫氏は、目黒シネマの支配人を約25年間担当。上映作品に関する凝りに凝ったロビー展示などで映画ファンを毎回感動させていた名物支配人である。3年前に同館を退職してから本書に着手。文章だけでなく、装丁、イラスト、紙質まで手を施し、映画と映画館に関するファンタジー本として作り上げた。ペンネームは荒河踊。

 映画が存在しない世界。旅をしていた少年は映画館と呼ばれる不思議な建物と出会う。そこには孤独に働いている影を失った老館長がいた。地下のフィルム倉庫。誰も知らない100本の奇妙な映画たち。宇宙のような暗闇と静寂の中でたったひとりの少年のために上映が始まる―、という物語。

 荒河氏は「映画と映画館に恩返しがしたい、そんな思いで書きました。映画の世界に憧れて映画館のアルバイトを始めたのが20代前半、それからご縁があって名画座の支配人という柄にもない仕事に就くことができ、気が付けば30年以上も毎日にように映画館で働く日々。スクリーン、客席、映写機、フィルム、ポスターにチラシ、映画好きなお客様と映画好きのスタッフたち、イベントには映画監督たちに俳優の皆さんが集う、そんな夢のような環境に囲まれた職場が私の人生のほとんどになっていました。映画館という胸躍る場所の記憶として『銀河マリーゴールドシネマ』を〈読む映画〉〈本棚の映画館〉として楽しんでいただけたら幸せです。さあ、ページをめくれば上映が始まります」と述べている。

 また、目黒シネマの市川準監督特集などで支配人時代を知る犬童一心監督と、俳優で映画監督の竹中直人がこの映画愛に満ちた内容に感動し、本書のあとがきを執筆。「今まさに、消えようとする『映画』、無くなるだろう空間としての『映画館』を、無限の愛おしさを込めて見つめた物語だと思った」と犬童監督。竹中は「この本はぼくにとって囁きのような本だったよ。映画を、映画館を大切にしてきた老人が、たったひとりの少年のために静かに奮闘するファンタジーだ」とコメントを寄せている。

 著者が個人出版社として立ち上げた「ぶくぶっくす」(https://bukubooks.official.ec/)が版元で、本書はその第1弾作品。今後も映画関連の書籍を刊行していきたいとしている。

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