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「猿の惑星 キングダム」監督が完全新作の舞台裏を語り尽くす 実写映画「ゼルダの伝説」についても言及【インタビュー】

映画.com / 2024年5月17日 18時0分

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(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 SFの金字塔とも呼ばれる傑作「猿の惑星」。ピエール・ブールによる原作は1963年に発行され、映画版の第一弾は1968年に公開。その衝撃と歴史的ヒットを受け、以後これまでに9作品の映画やビデオゲームなどが製作された、一大フランチャイズだ。この最新作となる「猿の惑星 キングダム」は、2011年に始まった「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」からのリブート3作に続く世界観を持つ超大作。本作の監督を務めたウェス・ボールに、製作の裏側について聞いた。(取材・文/よしひろまさみち)

――50年以上続く、映画史の重要なフランチャイズに参加することになったときの感想は?

あまりにも光栄な話だと思った。68年の第一弾が公開されたときは、僕はまだ生まれていなかったから、最初に観たのはおそらくVHSかテレビ放映だったと思う。その辺はちょっと曖昧な記憶なんだけど、自由の女神が出てくるあのラストシーンのビジュアルははっきりと覚えていたし、その後続くシリーズ作も当然追っかけていたんだ。これだけ続いている素晴らしいレガシーの一部になるだなんて思ってもみなかったよね。

ただ、不安もあった。それは新しくこの作品を作るとなると、これまでの作品に見合ったストーリーが必要だし、さらに革新的な映像も必要。お金儲けのためだけに続ける新作、ということには絶対にしたくなかったし、シリーズを観ていないと分からないような作品ではなく、独立した一作として楽しんでもらえるものを作らないといけないというプレッシャーがあったんだ。

――ちなみに本作の製作にあたって、これまでのシリーズを見返したり、原作を読み直して参考にしたり、といったことは?

ふふふ……(笑)。正直全部を見直してはいないんだよね。なんせ9作品もあるし、新しいものを作るにあたって過去作はあまり参考にしないほうがいいと思ったから。純粋にこの世界観のファンとして見直した、というのが正直なところ。

また、原作本はオーディオブック版を散歩しながら聞いたりしてた。それで気づいたのは、じつは「最後の猿の惑星」が原作にちょっと近いところがあったってこと。いろいろ忘れていることに気付かされたよ。

――本作は「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」から続く作品の続き、というようにとらえていいんですよね?

そう。でもパート4ということではないんだ。なぜかっていったら「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」からの3作は“シーザー3部作”だから。本でたとえるなら、“シーザー3部作”で一度完結して、この作品が新章の序章にあたるものにすることが大事だった。「猿の惑星」シリーズで育ってきたファンの皆さんにとっても、この作品を新鮮な気分で観てもらいたいし、ここから観るという人には、ノアと一緒にこの世界での発見を共有してもらいたい、と思ってるんだ。

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