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【インタビュー】永瀬廉&出口夏希、“誰かのために”が原動力 語り合った、かけがえのない20代の過ごし方

映画.com / 2024年6月28日 10時0分

永瀬:あのシーン、すごくいいよなぁ。映像にこそ映っていませんが、ふたりが抱き合っている時に、僕は病室のそばで「よっしゃあ!」とガッツポーズしていました。秋人の気持ちになると、もう他人事ではない。「春奈のために」と行動を起こしていく秋人にとっても、とても大事なシーンだったなと思います。

――海で、秋人が春奈を背負うシーンも感動的でした。

永瀬:あのシーンは、奇跡的な瞬間だったなと思います。あの瞬間だけ、夕焼けと雲、太陽のバランスが最高にきれいで。

出口:夕焼けも、すべて本物です。みんなで力を合わせて、時間と戦いながら撮ることができたシーンですね。

永瀬:そうだよね! 海沿いに辿り着くまで、実は秋人が春奈をおぶって砂浜を走るシーンを何カットか撮っているんです。でもひとつも使われていなかった(笑)! 車椅子を降りて少し歩き出したら、すぐに夕焼けを見る場所に着いていたよね。

出口:たしかに!

永瀬:でも、そういう積み重ねも大事だったなと思って。秋人はそうやって春奈をおぶって、一緒にあそこまで辿り着いたんだなと感じながら観てもらえたら、すごくうれしいです。

出口:あの場面で春奈は「私も恋してみたかったな」と言うんですが、本当だったらこれから恋やオシャレを楽しんでいく年頃ですよね。そう考えるととてもせつないけれど、観終わった後には「春奈は幸せだったんだろうな」と感じることができる映画になったなと感じています。私自身、限られた時間を生きている春奈を演じたことによって、より周囲の人や時間を大事にしたいなと思いました。

永瀬:本当にそうだね。僕たちが過ごしている日常って決して当たり前のものではないし、いつ何が起こるかは誰にもわからない。だからこそ日々を大切に、自分のことを大切に思ってくれる人にきちんと感謝を伝えながら生きていきたいなと思いました。そうすることで、後悔しない人生を送れるような気がしています。

●永瀬廉、ファンに感謝! 「明日へと向かうパワーをもらっています」

――秋人は、春奈と出会うことで生きる希望を見出していきます。おふたりにとって「誰かのために」と思うことで、より力を発揮できた経験はありますか?

永瀬:小学校5年生の時に、マラソン大会があって。男子と女子に分かれて走ったんですが、男子が100人くらいいる中で、練習では可もなく、不可もなく、真ん中くらいの順位でした。でもいざ本番の日になって男子だけで走り出した時、グラウンドで女子たちがめっちゃ応援してくれたんですね。「頑張れー!」って。「みんなのためにも頑張らないと」と思ったら、3位になりました! 女の子の声援の力で、3位になったんです。これ、すごくない!?

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