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D23 Expoで見たディズニーの現在と未来――“底力”を見せつけるラインナップで気づいたことは?【ハリウッドコラムvol.356】

映画.com / 2024年8月24日 16時0分

 第一夜に行われた「ディズニー・エンターテイメント・ショーケース」は、1万2000人収容のホンダセンターで実施された。期待と興奮に包まれた会場は、まさにディズニーマジックそのものだった。

 最初に登壇したロバート・アイガーCEOは、まるでロックスターのような熱狂的な歓迎を受けた。彼自身もその反応に驚いた様子で、「サプライズを届け、みなさんの心に喜びと驚きを満たすこと以上にわたしたちが愛することはありません」と熱いメッセージを届けた。

 アイガーCEOの登場で会場の熱気ははやくも最高潮に達したが、それはほんの序章に過ぎなかった。

 ジェームズ・キャメロン監督が「アバター」シリーズ第3弾の正式タイトル(「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ(原題)」)を発表したのを皮切りに、ウォルト・ディズニー・アニメーションは、「モアナと伝説の海2」「ズートピア2(原題)」「アナと雪の女王3(仮題)」(「アナと雪の女王4(仮題)」も準備中だとか)を発表。

 ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるピート・ドクター監督は「星つなぎのエリオ」「トイ・ストーリー5」「ホッパーズ(原題)」「インクレディブルズ3(原題)」のプレゼンテーションを行った。

 マーベルのケビン・ファイギ社長は「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」と「ファンタスティック・フォー ファースト・ステップス(原題)」といった映画と、ディズニープラス向けの「アガサ・オール・アロング」「アイアンハート(原題)」「デアデビル ボーン・アゲイン(原題)」を発表。

 ルーカスフィルムは、「キャシアン・アンドー」(シーズン2)、「スター・ウォーズ スケルトン・クルー」といったテレビシリーズに加えて、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」以来の映画となる「ザ・マンダロリアン・アンド・グローグー(原題)」のフッテージを公開。

 ほかにも「トロン:アレス(原題)」「ライオン・キング ムファサ」、実写版「白雪姫」、実写版「リロ&スティッチ」など数え切れないほど。まさに、ディズニーの底力を見せつけるラインナップだった。

 ただ、あらためて気づかされたのは、ディズニーのIP(知的財産)重視の姿勢が一段と強化されていることだ。今回発表された作品群の中で完全なオリジナル作品は、ピクサーの「星つなぎのエリオ」と「ホッパーズ(原題)」、そして、ドウェイン・ジョンソン主演の「モンスター・ジャム(原題)」だけだ。

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