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D23 Expoで見たディズニーの現在と未来――“底力”を見せつけるラインナップで気づいたことは?【ハリウッドコラムvol.356】

映画.com / 2024年8月24日 16時0分

 これは、現在のエンタメビジネスを取り巻く状況を如実に反映しているといえる。実際、アニメ史上歴代興行収入ナンバーワン映画となった「インサイド・ヘッド2」も、続編でなければここまでのヒットには至らなかったかもしれない。オリジナルの大作映画は、今やリスクが高すぎるのだ。

 しかし、マーベルがフェーズ4以降で躓いたように、お馴染みのキャラクターをただ焼き直せばいいというわけではない。既存のIPをいかに新鮮に、そして高いクオリティで提供できるかが鍵となる。

 その点をディズニーはしっかり理解しているようだ。例えば、「トイ・ストーリー5」の監督に、「トイ・ストーリー」と「トイ・ストーリー2」の脚本を執筆し、「ファインディング・ニモ」や「ウォーリー」を手がけたアンドリュー・スタントンを起用。また、「インクレディブルズ3(原題)」をこれまで通りブラッド・バード監督に任せるなど、優秀なクリエイターを重用している。

 オリジナル作品が少ないのは残念だけれど、今回のラインナップは現状を冷静に反映していると思う。そもそもディズニーほど貴重なIPを抱えているエンタメ企業も少ない。そのなかで、安全性と創造性のバランスをうまく取っていると思う。ディズニーの黄金時代が再びはじまりそうだ。

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