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山本耕史が26年ぶりのマーク役で、ブロードウェイスターたちと英語で演じきった「RENT」に感無量!!【若林ゆり 舞台.com】

映画.com / 2024年8月28日 13時0分

 「そりゃ最初は『できない』と思ったこともありましたよ、だって言語が違うから」と、囲み取材で山本は語った。「26年前には日本語でやりましたけれども、今回は英語ネイティブの方々のなか、僕が英語に合わせるという『RENT』なので、すごくチャレンジングではありました。1年ほど前から英語の強化をずっとやっていたんですけど、『こんなにしゃべれないかな』と思うくらい。みなさんはすごくしゃべれるネイティブ・スピーカーばかりですのでね」

 「稽古場でも英語がわからないことが時々あって、そんなときは『Oh, right』みたいな感じでわかったフリをして(笑)。後でケイちゃんに『あれなんて言ってたの? こう聞こえたんだけど合ってる?』と聞いたりしていました。でも、みんな僕のつたない英語を聞こうとしてくれますし、後半は言葉をはっきりキャッチできなくても、もう言わんとしてることがよくわかって。なんだか不思議ですよね。接している時間が長ければ長いほど、『言わずもがな』で、わかっていくんだなと思いました」

 私は日本版初演の舞台を観ていて、山本マークのパッションと繊細さに感銘を受けたことを覚えている。だから彼が「俳優としての自分の原点。目が開いたような体験だった」と感じたのもわかる気がするし、この挑戦の意義もよくわかる。それにしても、26年ぶりとは! なんというチャレンジだろう。

 約1カ月にわたる日本での稽古を経ての開幕直前、「稽古が十分にできたので、準備万端で、いい『RENT』を届けられるんじゃないかな」と、自信を見せた山本。演出のトレイ・エレットも満足げにこう言った。「コウジは素晴らしい。こんなに努力している人は見たことがない、というぐらいの頑張りっぷりを見せてくれたよ。僕は『RENT』に何度も関わってきて、すべてのキャストが特別だと思っているけれど、今回はとくにスーパー・スーパー・スペシャルなカンパニーだと感じている。コウジとクリスタルと、アメリカから連れてきた仲間たちで、新しいバイブをつくりだしているという新鮮な感覚があるんだ。コウジは音楽もしっかり、言葉もしっかりとこなして、非常にいい動きをする俳優。しかもそれだけではなく、今回は英語でお芝居をするという、そこが肝心だ。そして、そこがきちっとできているからこそ、素晴らしい本番をみなさんにお見せできるぞという自信を僕も持てているよ」

 果たして、26年ぶりに観客の前に現れた山本マークは、びっくりするくらい完璧なマークそのものだった!

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