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柳楽優弥&黒島結菜、10年ぶりの再会がもたらしたもの 2人が考える“究極の愛”とは?【「夏目アラタの結婚」インタビュー】

映画.com / 2024年9月6日 12時0分

――ものづくりについても深いお話ができたのですね。連続殺人事件の死刑囚役を演じた黒島さんは、引き受けるには覚悟を要するような役柄だったと想像します。

黒島:主演が柳楽さん、監督が堤さんだということが決まった上でオファーをいただいたんですが、「このお二人と一緒だったら、この役も乗り越えられるんじゃないだろうか」と思えたことが、真珠役をお引き受けできた大きな理由です。かなり挑戦的な役柄なので、お二人じゃなかったら尻込みしてしまっていたと思います。また台本を読めば読むほど、「堤監督に試されているのかな?」と思ったりして。それに応えられるように頑張ろうと、気を引き締めました。

――「SPEC」シリーズの一一十(にのまえいと)役や、「十二人の死にたい子どもたち」のメイコ役など、堤監督からチャレンジングな役柄を任されることも多いように感じます。

黒島:そうなんですよね、癖のある役が多くて……(笑)。堤監督はいつも、それまでの私にはなかった部分を魅力的に引き出してくれる監督だと感じています。大好きな監督です。

●黒島結菜、柳楽優弥の目力に惚れ惚れ!

――柳楽さん演じるアラタは、気持ちのまっすぐさもとても魅力的です。観客はアラタの目線になって真珠を見つめていくことになりますが、演じる上ではどのようなことを大切にしていましたか?

柳楽:“アラタが何かをする”というよりは、真珠の言っていることが本当なのか、嘘なのかとアラタが翻弄されていくというところが、本作のサスペンスとしての面白さだと思いました。その迷いがモノローグで語られていきますが、そこでの表情は堤監督もかなりこだわっていた部分です。僕としては真珠の言動、行動にきちんと反応して、受け身でいることに徹しつつ、しっかりとアラタとしての表情を出せたらと思っていました。

――どのような言動、行動に出るのか予測不能な真珠は、テンションや表情もコロコロと変化する役柄です。相当、エネルギーを必要とする役柄だったのではないでしょうか。

黒島:毎日、撮影が終わるとぐったりしていました(笑)。現場に入ると堤監督が「こういうふうに動いてほしいんだ」と熱く演出をつけてくださるので、日々それについて行こうと必死でした。まさに全集中といった感じだったと思います。

 また撮影の前には、真珠の大きな特徴であるガタガタの歯並びを表現するためにどうしたらいいかという、いろいろな話し合いがありました。CGにするかという案も出ましたが、結果的にマウスピースをつけて再現しています。話しづらくもありましたが、それも真珠としてのリアルさにつながったのではないかと思っています。

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