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危険性を感じない作品は意味がないーーホアキン・フェニックス×トッド・フィリップス監督、「ジョーカー」続編の舞台裏を語る

映画.com / 2024年9月16日 9時0分

フィリップス監督:そうだね。まず、言いたいのは、前作があれほどの成功を収めた理由は、ホアキンがアーサーとジョーカーに人間味を与えてくれたからなんだ。それに今回も、ホアキンは撮影初日から、まったく的を外すことはなかった。あの日は、アーサーとして再会したけど、なんて言うかーー、懐かしさや馴染み深さを感じつつ、いい意味で、前作とはまったく違っていた。私にとっても、スタッフにとっても、それは非常にエキサイティングな瞬間だった。ホアキンも存分に楽しんでいたんじゃないかな。

フェニックス:ありがとう。残念ながら、僕は(スケジュールの都合で)ここで席を外さなければいけないんだ。次回のインタビューでは、直接会えることを祈っているよ。トッドもありがとう。

●レディー・ガガがもたらした化学反応とは?

――本作の大きなトピックと言えば、やはり、レディー・ガガの出演です。そもそも、彼女が演じるリーという女性は何者なのでしょうか?

フィリップス監督:まず言えるのは、彼女はジョーカーに恋をした女性なんだ。彼女は、(前作で)ジョーカーがロバート・デ・ニーロ演じるマレー・フランクリンを撃ち殺し、ゴッサムの象徴となる一部始終をテレビで見たんだ。そして、恋に落ちたーー。言っている意味がわかるかな? つまり、彼女はアーサーのことは何も知らないんだ。また、皆さんにとってお馴染みのハーレイ・クインとの関連性は、ほとんどない。コミックから要素は取り入れているかもしれないが、それを私たちの世界のレンズを通して再構築しているんだ。

 そして、アーサーにとっては、彼女との出会いが、愛を見つけ、つながりを確立することを意味している。これこそ人生における最大の変化であり、それがその後の物語すべてに伝染し、影響を与えていくことになるんだ。

――あなたは、レディー・ガガが出演した「アリー スター誕生」のプロデュースも手掛けていましたが、彼女の女優としての魅力は何だと思いますか?

フィリップス監督:彼女は自分自身の感情や不安、弱みをさらけ出すことを恐れない。たとえ、それが自分を傷つけることだとしても。あくまで持論ですが、その理由は、彼女がシンガーソングライターだからではないでしょうか。本当に見事な表現者だと思います。

――そんな彼女は「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」に、どんな化学反応をもたらしたのでしょうか?

フィリップス監督:それを言葉にするのは難しいですね。俳優同士、キャラクター同士の“相性”はあるかもしれませんが、ホアキンとガガ、どちらも生々しい緊張感を放っていますから、相性という言葉で言い表すのは適切ではないかもしれない。ただ、リーのジョーカーに対する愛が、ある種の激しさを生み出しているのは確か。映画を見てもらえば、わかると思うよ。

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