1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

【「シサム」インタビュー】寛一郎×坂東龍汰、芝居という“共通言語”で深める仲 お互いの役者としての魅力は?

映画.com / 2024年9月19日 11時0分

寛一郎:彼の魅力はもとから知っていたので、今回共演できて嬉しかったです。

坂東:まさかのアイヌ語と日本語でのやり取りだったね。「やった、ついに寛一郎と共演できる!」と思って喜んだのもつかの間。いただいた台本を開いたら、僕のセリフは全編アイヌ語だったのでぞっとしました(笑)。最初、台本には日本語でセリフが書いてあって、後にアイヌ語になりますって書かれていました。そんなに多くはなかったので、いけるかもしれないと思ったのですが、アイヌ語に直訳するとものすごい量になって。2行のセリフが5行くらいに増えました。

寛一郎:日本語では一言でも、アイヌ語に訳すと3倍くらいになるんです。

――お2人がそんなに仲良しだったとは知りませんでした。

坂東:周りの人から聞いた印象だと、寛一郎とは仲良くなれないだろうなって思っていました。でも、意外と仲良くなれました。

寛一郎:僕も周りの人から「坂東のこと苦手だと思う」って言われていました(笑)。でも、会ってみたら全然そんなことなかったです。

坂東:会う前の寛一郎は、人を見抜く力があって、一定の距離がちゃんとある人っていうイメージでした。本当に仲いい人とはすごく仲いいけれど、そうじゃない人には興味がなくて、寛一郎にとっての興味がある人になれる人はあんまりいないんだろうなぁって。

寛一郎:そのイメージは当たっていると思います。彼(坂東)とは近しいところもありますが、外から見た印象は真逆に見られることが多いです。そういった意味では、彼の人の懐にすぐ入れるところは僕にはない才能なので、魅力的だなと思います。知り合う前からみんなが彼のことを知っている状態だったので、当時は「坂東って一体何者なんだ」って思っていました(笑)。

坂東:そうだよね(笑)。当時僕は芸能界に入りたてで、活動を始めるのが遅かったこともあって、いろんな人とつながることに必死だったんだと思います。まだ“自分”というものができていなくて、いろんな人に興味がありました。役者って何?っていうのを人から摂取したかったんだと思います。

――お互いに気心知れた相手が現場にいて、嬉しかったのでは?

寛一郎:嬉しかったですね。

坂東:でも、寛一郎は3日くらいで僕に胃もたれしていました。撮影後に毎日、寛一郎の部屋に行って、何もしないのにだらだらいて。そしたら、やめてほしいって言われました。「もういい」って(笑)。

寛一郎:僕は極端にあんまり人と会わなくてもいいタイプなのですが、彼はありがたいことにずっと一緒にいてくれるんです(笑)。だから、「一回休憩しよう」って言って。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください