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「踊る大捜査線 THE MOVIE3」今夜放送! あらすじ&キャストまとめ、亀山千広氏が説く青島イズムとは?

映画.com / 2024年10月12日 20時0分

【亀山千広氏が12年前に語った製作秘話】

 03年7月19日に公開された劇場版第2作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は、興収173億5000万円、動員1260万人という数字が物語る通り、それまで20年間破られることのなった日本実写映画の興行記録、動員記録をともに塗り替えます。ただ、悲しい出来事も起こりました。和久平八郎という人気キャラクターを確立し、「踊る」シリーズの精神的支柱ともいえる存在だったいかりや長介さんが、劇場公開から9カ月後の04年3月20日に死去してしまいます。

 亀山氏は「これまで、どうしたらいいんだろうと考える局面で、いかりやさんみたいな方がいらっしゃると『何も考えずにやりゃあいいんだよ、客がいるうちは』と言ってくれていたんです。ひょっとしたら無理かもしれないな……という思いを払拭するのに3年くらいかかりましたね。あの頃、続編はもうないと感じていましたよ」と振り返ります。

 そんな折、警視庁から総務を通じて連絡があったそうです。江東区青海に開署する新たな警察署(前身は東京水上警察所)の名前を「東京湾岸署でいきたい」と打診があり、「僕らは映画を終わらせるつもりはないので、湾岸署という名称が使えなくなったら困る」と返したといいます。深い深い“迷いの森”をさまよっていた「踊る」シリーズに、大きな刺激を与えたのは、劇中の舞台である警視庁でした。

 「湾岸署がリアルな世界に本当に出来ちゃうのか。ひょっとしたら、リアルとオレたち『踊る』の話の世界というものを、ファンが違和感なく受け入れてくれた。それがもたらした173億だったのかなと思うようになったんです。そう思ったとき、だったら……、期待してくれている人がいるんだとしたら、やらなきゃいけないですよね。で、織田君に話をしてみたら、同じことを思ってくれていたみたいなんですよ。そこからまじめに考え始めました」

 08年3月31日の東京湾岸警察署開署式では、織田が青島俊作名義で祝電を寄せます。そして、これと連動する形で「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」の製作決定を発表。きっかけを与えてくれたこともあり、7年ぶりに復活する「踊る」の冒頭は、新湾岸署への引っ越しから始まることになります。

■7年ぶりの新作で生じた反省材料

 新作製作まで7年の月日を要したことで、製作サイドが今だからこそ明かす反省材料もいくつかあります。

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