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「踊る大捜査線 THE MOVIE3」今夜放送! あらすじ&キャストまとめ、亀山千広氏が説く青島イズムとは?

映画.com / 2024年10月12日 20時0分

 「余分なことを考えたことは事実。本来、『踊る』は『踊る』でシンプルに考えれば良かったのですが、いかりやさんがいない、織田君の年齢も上がってきている。役職などはリアルにやってきましたし、もっと言ってしまえば、警察官で所轄の刑事全員が10年間も同じ部署にいるなんてことは、まずない。でも、これだけ大きくなっちゃうと、おなじみの人がいないとね。やっぱり小さなことが気になり始める。だとすれば、そろそろ青島も後進を育てるようなポジションに入らないと。和久さんがやっていたある要素は青島、ある要素は室井が受け継がないとダメだろうということなったんです」

 当初は、いかりやさんに代わる年配の俳優をキャスティングすることも考えたそうですが、「その方が違和感あるでしょう? だったら、和久君という次世代の男の子を入れて、青島の背中を見せるという方法論でラスト3本をやっていこうとなったんです」。

 こうして、いかりやさん演じた和久平八郎は病死したことになり、甥・和久伸次郎(伊藤淳史)という新キャラクターが登場することなります。和久の形見である「和久ノート」を肌身離さず持ち歩き、やる気に満ちあふれた新人刑事です。

■今回最も意識したのは、青島イズム。 青島の根源って何だろう?

 公開日は10年7月3日。全国447スクリーンで封切られ、公開週末2日間で興収約9億7200万円、動員約70万人を記録。最終的な興収は73億1000万円で前作と比べるまでもないですが、それでも立派な数字です。亀山氏は、「僕らの意味づけとしては新しいシリーズが始まる第1話って考え方でしたが、単体として見ると欲求不満はいっぱい残っていたのかもしれません。いろいろなことを一度に変えすぎた。作り方について僕らが拙速にものを考えすぎて、悩んだ末にそうなっちゃったんでしょうね」と振り返ります。

 ただし、今回の完結編に向けた布石という観点もふんだんに盛り込まれています。「もともとの計画がドラマを入れて3本という前提があるなかで、絶対に第1話(THE MOVIE3)で整理しておかなければいけない点もあったんです。そういう意味では、今回で『踊る』を終息させるためのことは、ちゃんとできたと思う。今回最も意識したのは、青島イズム。青島の根源って何だろう? それを継承していくことが一番大事だと思っています」

■室井が語りかけるセリフ「彼の背中を見ていろ」

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