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移動映画館で日銭を稼ぐ父親と娘 ロシア辺境の大地と人々を独自の感性で描くロードムービー「グレース」監督インタビュー

映画.com / 2024年10月18日 6時0分

――監督はこれまでノンフィクションの作品を撮ってきて、今回同じチームで初めてフィクションの作品を撮られました。何か気持ちの変化はありましたか?

 ノンフィクションなのかフィクションなのは、それほど重要ではありません。両者に境界はないのではないでしょうか。ここ10年ぐらいドキュメンタリーと劇映画の境目にある映画が増えていると思います。そういう試みをすることで新しい表現が生まれる。ドキュメンタリーを作るとか、劇映画を作るとか、ジャンルを意識するのではなく、今作りたいものを作る。そのために必要な映画的言語を探しています。

――カメラを通じて世界を見つめる少女は、監督の分身のようでもありますね。

 私もそうですし、私の友達、例えばこの映画に参加したカメラマンやサウンドエンジニアも私と同じような立場で世界を見ています。我々は少女を通して、いろいろなものを観客に見せているのです。

――この映画は旅をする人でなければ撮れない作品だと思います。自分も旅をしているような感覚で映画の世界に入り込みました。旅はお好きですか?

 私にとって旅は生活の一部です。半年に1回は長い旅をするようにしています。観光客ではなく旅人として旅に出るのです。

――観光客と旅人の違いは何でしょう。

 旅の「深さ」ではないでしょうか。私はスケジュールを立てず、方向だけ決めて出かけます。旅の時間も重要です。時間に縛られず旅をして、そこで新しい世界を発見し、いろいろな状況や感情を見出す。それが私の創作のためのコレクションになるのです。

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