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チェ・ミンシク、気鋭監督の挑戦を後押し「大切なのは、自分がこう撮りたいと考えた表現を貫くこと」【「破墓 パミョ」インタビュー】

映画.com / 2024年10月20日 10時0分

ミンシク:今回演じるにあたっては、実際の風水師にお会いしたり資料を集めたりといったリサーチは行いませんでした。なぜなら私の意識のなかには、すでに風水や民間信仰のようなものが土台としてあったからです。おそらく多くの韓国人も同じように、そういったものが無意識のうちに染み付いているのではないでしょうか。

 私の場合は、子供の頃に仏教徒である両親や祖父母とよくお寺に行っていたことが関係していると思います。そのお寺の僧侶の方々は東洋哲学に通じていたことから、自然と人間の相互作用についてよく知っており、自然のパワーが左右する人の幸や不幸、もたらす福や災いをまるで診断するかのように理解していました。つまるところ風水というのは人を幸せにする学問であり、哲学でもあるのです。私が風水に親しみがあったのは、お寺で両親と僧侶がそういう話をしていたのをよく見聞きして育ったからですね。いつも役をもらって演じる際には馴染みがないなと感じることがほとんどなんですが、今回はほとんど違和感なく演じることができました。

――異なるプロフェッショナルが一堂に介し、同じ目的に挑むというのはある種ヒーロー映画のようですよね。

ミンシク:スリラー版「アベンジャーズ」です!

――あはは!破墓チームの仲間を演じたユ・ヘジンさん、キム・ゴウンさん、イ・ドヒョンさんは世代も性別もキャリアもバラバラでしたが、彼/彼女らとの連携はいかがでしたか?

ミンシク:これ以上ないほどに良かったです。そのなかでは私が一番の年長者で、イ・ドヒョンさんが末っ子でしたね。もちろん我々4人はもともと、親睦を深めるために集まったわけではありません。年齢関係なく自らが俳優という映画のプロであることを認識して、より良い作品をつくるために集まったのです。

 各自演じる役を認識し、このアンサンブルで作品にどんな影響を与えられるのかということも常に考えていました。そして演じる際には、みな自分ができる最高のパフォーマンスを目指して演技をしていました。俳優の後輩たちがそうやって切磋琢磨していたので、年長者である私も怠けてなんていられませんでしたね。そのようにプロフェッショナルであるがゆえの素晴らしいチームワークを発揮することができたと思いますよ。

――本作の大きな見所のひとつがキム・ゴウンさんが中心となって行う大迫力のお祓いシーンですよね。映画的面白さと生々しさを兼ね備えていて圧巻でしたが、撮影中の雰囲気はいかがでしたか?

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