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堂本剛と綾野剛が問いかける、「好き」ってどういうこと?【「まる」インタビュー】

映画.com / 2024年10月21日 19時0分

 堂本・綾野:(笑)

■堂本剛、綾野剛、森崎ウィン。3人だけの“本読み”

――本読みはどんな形で行なったのでしょう?

 綾野:剛さんと、コンビニ店員モー役の(森崎)ウィンくんと、僕の3人で行いました。とても緊張しましたね。

 堂本:最初、フルキャストでやると思っていたんです。でも確認したら「お三方だけです」と。うわ、これはどういう意図なんだろう。たぶん横山、モーと、沢田との対話が、この物語の柱を作っていくのかなと思いながらその場所に行ったら、初っ端にエレベーターの中で綾野君とお会いして……(笑)。

 綾野:そうなんです。

 堂本:なんか、 とんでもない緊張感の中で本読みをするという、なんとも言えない時間でしたね(笑)。あの部屋、窓がなかったよね。

 綾野:そうです、そうです(笑)。高いところに申し訳程度に小さな窓のある半地下みたいな部屋でした。

 堂本:その閉鎖的な感じもあいまって異様な緊張感だった記憶があります。

――本読みをしたことで得られたもの、手ごたえはありましたか?

 綾野:目の前に存在している剛さんを体感できたことが全てでした。僕には目の前にいらっしゃる剛さんの声を聞くことが重要だったので、横山をどう生きようかという考えには至りませんでした。剛さんがどんな声なのか、テレビやラジオとかメディアを通した声しか知らなかったので、同じ空間の空気を伝って届く声を聞けただけで良かったのです。それに尽きます。

――とても大切なものを受け取られたようですね。お芝居とは、相手から放出される生な感情に共鳴し合うものだという意味で。

 綾野:フィルターがない状態でお会いできる。誰かのレンズを通すのではなく、自分の肉眼、裸眼で見て、心を向けることが大切で。それこそが芝居に通じるものだから体温を感じたいと思って行ったら、エレベーターで早速お会いして、なんかもう本当にドキドキしました。

 堂本:タイミングだね(笑)。

 綾野:あのとき剛さんの車が先に車寄せに入られたんです。車が停まった途端ふわっと一瞬で剛さんが降りて行かれました。それは後ろに来ている車を気遣った降り方で、ずっとそういうことを意識されて生きてきた方じゃないとできないスピード感でした。「わあっ」と思ったのもつかの間、エレベーターでお会いして。

■エレベーターで初対面の挨拶……

――エレベーターでの第一印象。堂本さんはどうでしたか?

 堂本:ちょっと変な言い方かもしれませんが、綾野剛という生命体は実在するんだなと(笑)。

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