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山田孝之×仲野太賀が体現した、俳優としての“信念”【「十一人の賊軍」インタビュー】

映画.com / 2024年10月27日 20時0分

山田孝之×仲野太賀が体現した、俳優としての“信念”【「十一人の賊軍」インタビュー】

 映画「十一人の賊軍」には、いくつもの“めぐりあわせ”があった。ひとつは、「仁義なき戦い」などで知られる名脚本家・笠原和夫が遺したプロットを白石和彌監督が見つけ、60年以上の時を経て映画となったこと。その白石監督が「自分を映画監督にしてくれた人」だと言う山田孝之と「凶悪」から十一年、再びタッグを組んでいること。そして、名実共に日本映画界を牽引する俳優・山田孝之と仲野太賀、先輩後輩による主演であること。主演のふたりが俳優としての“信念”について語る。(取材・文/新谷里映、撮影/間庭裕基)

■作品選びの基準は「自分がワクワクするか、それのみ」(山田孝之)

 数多くの映画やドラマにその名が刻まれている山田だが、作品選びの基準はとてもシンプルだ。「自分がワクワクするか、それのみですね」と、きっぱり言い切る。「オファーを受けたとき、その前にどんな作品に出ていてどんな役を演じていたかにもよりますが、自分がワクワクするかどうかを重要視しています。監督・共演者・脚本がどうこうではなく、(そこに興味があっても)今じゃないなっていうのがあって。そのときの自分が100%乗れるかどうかなんです。今回、白石監督とは十一年ぶり。やっぱり過去に仕事したことのある監督から、もう一度オファーをいただけるのはすごく嬉しいし、太賀と芝居ができることも、すごく嬉しかったし楽しみでした。太賀の芝居、もう最初から最後まで本当によかったですね」

 山田の感想を「嬉しいなあ」と、しみじみと噛みしめる仲野。「僕は、白石監督といつかご一緒してみたいと思っていたので、今回のオファーはすごく嬉しくて。さらに蓋を開けてみたら孝之さんとダブル主演! これまでも共演は何度かありますし、同じ事務所でお世話になっていますが、自分が芸能界に入りたいと思ったきっかけでもある孝之さんとダブル主演というのは、ほんとうに感慨深くて。最初から最後まで勉強になることばかりでした」

 山田と仲野が演じるのは、作品タイトルにもなっている十一人の賊軍のメンバー、「政」と「鷲尾兵士郎」だ。政は、妻を新発田藩士に襲われ、その復讐によって罪人となる駕籠屋。兵士郎は、旧幕府派の同盟軍として新政府軍と戦おうとしない新発田藩に不満を募らせている直心影流の使い手。同盟軍と新政府軍(官軍)が同時に新発田に向かう事態が発生し、新発田を戦火から護るために“砦の護衛作戦”が企てられ、兵士郎は、政をはじめとする罪人たちを率いて砦で官軍を迎え撃つ。そんな集団抗争時代劇のなかで、それぞれの役を演じた。

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