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中学生たちの映画づくり 特別講師・西川美和監督「自分の作品をつくるような緊張感でのめりこんだ」

映画.com / 2024年11月3日 19時30分

 土肥代表も「こども映画教室のポリシーは、本気の大人たちと出会うということです。ということなので、西川さんがかなり(本気になって自分の現場である)“西川組”になっているよという噂を聞き。見に行ったら『今の良かったよ! もう一度!』と言っていたんですね。だから後ろから『西川さん、監督になってるよ』と言った瞬間があったんですけど(笑)。でも子どもたちはそれを身体ごと感じていたんだと思うんです。一生懸命になっている大人の姿を」と語った。

 まずは18人の中学生たちの8日間の軌跡を追うメイキング映像「映画が生まれるとき~TIFFティーンズ映画教室2024~」(撮影:関瑠惟、空音央、編集:小林和貴)を上映。そこには、はじめてのことに試行錯誤しながらも、次第に映画づくりにのめり込んでいく参加者の姿が映し出されていた。

 その後は各チームの作品を上映。赤チーム(青山明香里さん、和田こころさん、所慶裕さん、伊東優海さん、白石葵一さん、永久璃眞さん)の「××(ばつばつ)プロジェクト」は、突然生徒会長から廃部だと宣告された卓球部の部長たちが、諦められずに生徒会長に直談判をしたことから奮闘が始まるさまを描き出したコメディ作品だ。

 西川監督は「完成した作品を観て、ちゃんとコメディになっていたので良かったと思いました。最初は彼らも不倫ものを撮りたいとか、怪しいことを言っていたのでどうなることかと思っていましたが(笑)。映画をつくりながら物語を考えたとは思えないくらい、シナリオの構成がよくできているなと思って。セリフも面白いし。わたしは別チームのチームリーダーをしていたので、全部の現場は観られなかったのですが、どう撮っていたのか観たかったなと思いました」と話す。さらに「アドリブが出てくるような、仲の良さが出ていますね。それから野球部のユニホームを用意したりと意外に細やかなところもあって、それも良かった。アクションシーンを撮るのも難しかったと思う。最初に撮った映像は、ゆるい温泉卓球のような映像になっていたので、チームリーダーの奥定正掌さんが頭を抱えていましたけど。最終的にはどう撮ればうまい選手のように見えるのかを研究したりして。4日で撮ったとは思えないくらいの作品になりました」。

 続いて青チーム(朝永くるみさん、加瀬澤光希さん、小林英路さん、近藤都生さん、関口由莉さん、苫野凛子さん)の「あなたの夢は美しい」を上映。たったひとりの親友とひと夏を過ごしていた中学生の新(あらた)だったが、親友の不可解な行動からふたりの歯車が狂い出すさまを描いている。

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