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中学生たちの映画づくり 特別講師・西川美和監督「自分の作品をつくるような緊張感でのめりこんだ」

映画.com / 2024年11月3日 19時30分

 「彼らは本当に語彙(ごい)も豊富だし、アイデアも豊富なグループでした。本当に詩的な作品だったなと思います。ひとつの画を撮るにも、どういうフレームをつくるか、ズームをどういう風に生かすのか、いろいろとじっくりと考え込まれてつくられた作品だなと思います。もちろん偶然集まったひとりひとりだと思うんですが、こうやって話し合いながらじっくり考えながらつくると、こんなに短い分数の作品でも作家性がにじみ出てくるんだなと思い、わたしも驚きました。この中から未来のつくり手が生まれてくるんじゃないかと期待されるような1本でした」。

 そして最後は、西川監督がチームリーダーを担当した黄チーム(加藤瑠璃瑛さん、北澤香和さん、山田椋さん、神尾知寿さん、藤田なつみさん、月原千晶さん)の「編集後記」。普段全く仕事をしない不真面目な生徒であった新聞部に所属する髙岡と同級生の中谷だが、突如現れたふたりの登場人物により変化していく……という物語だ。

 「今回のワークショップのテーマは『人の話を聞いて物語をつくる』という課題を投げかけてみたんですが、黄色チームは自分たちが持っているエピソードではなくて、参加者の皆さんが最初に自己紹介をしてくれた時のエピソードをきっかけにつくりました。赤チームの子が中学校で新聞部に入っているんだけど、自分はサボってて新聞を書いていないんだということから発想が生まれました」とその経緯を説明する。

 そして「駄目な新聞部員が、何かを経て成長する物語をやりたいというのは早々に決まったんですが、そこから物語をどういう風にうねりをつけていくのか、ということにみんなずいぶん悩んでいました。それから実際に大田区の会場近くで話を聞きにいける人を探して。それをドキュメンタリーのように撮ってみようというアイデアが生まれて。その場面からの躍動感が仕上がりにとてもよく出ているなと思いました。音楽もたくさんつくってトライしてくれたけど、みんなが走りだしてから取材をするところで、最初は躍動的な音楽をつけていたんですけど、実は音楽を外した方が躍動感は出るんだということに気付いて。編集途中で音楽を外すという選択もありました。そういうことも経験しましたし、本当に苦労しながらでしたが、いい作品ができたと思います」とそれぞれに講評を送った。

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