1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

入江悠監督、自主制作から商業映画へシフトチェンジするきっかけとなった「SR3」当時の思いを語る

映画.com / 2024年11月5日 14時0分

入江悠監督、自主制作から商業映画へシフトチェンジするきっかけとなった「SR3」当時の思いを語る

 東京・日比谷、銀座、有楽町エリアで開催中の第37回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門のプログラム「監督特集:入江悠」の上映作品「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」が11月4日、TOHOシネマズシャンテで上映された。映画上映後のQ&Aには入江悠監督、奥野瑛太(MCマイティ役)、水澤紳吾(MCトム役)、そして劇中のラップを監修した上鈴木伯周(DJ T.K.Dことタケダ先輩役としても出演)と上鈴木タカヒロも来場した。

 レコード屋もライブハウスもない田舎町を舞台に、ラッパーを目指す若者たちの奮闘を描いて、ロングランヒットを記録した青春映画「SR サイタマノラッパー」。栃木県を舞台とした本作は、北関東三部作の最終章となる。仲間と別れ東京に出たマイティだったが、東京でトラブルに巻き込まれ、栃木に逃亡。盗難車の転売など違法行為で商売するグループの一員として働き始めるも、そのグループが開いた詐欺まがいの音楽イベントでかつての仲間のイックとトムと再会するが……という物語だ。

 どこかほのぼのとしたテイストがあったシリーズ第1作、第2作に比べて、第3作はハードで重い展開の物語となった。その理由について質問された入江監督は、「このシリーズはその時の自分の心情を投影してつくっているところがあります。1作目をつくった頃の日本社会はどこかのんびりしたところがあったんですけど、3をつくった頃は震災もありましたし、かなり(世相が)変わったところもあったので。そこの気持ちを反映したところがあります。それと1と2でやったことを3で繰り返してもしょうがないので、ハードな方に舵を切ったということもあります」と明かす。

 一方の奥野は「3を撮るとなったときに、入江さんからは1と2とは違う雰囲気の、『闇金ウシジマくん』みたいなテイストにしたいと。マイティはそっちの雰囲気担当だからと言われた。ただし、1と2を通じて、イック(駒木根隆介)とトム(水澤)が次第に(狂言回し的な)妖精化していったので。だから東京でのヒップホップシーンに出たマイティがうだつの上がらない状態でいる、というのは(前作からの)地続きで描いてくれているんですけど、物語としては違う感じでした」と振り返ると、上鈴木伯周も「(トムとイックとマイティが組んでいた)SHO-GUNGが出てくるとホッとしますからね」とその意見に同意した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください