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「ANORA アノーラ」「リアル・ペイン」、エルトン・ジョンのドキュメンタリーも! 今年のニューヨーク映画祭で注目した5本を紹介【NY発コラム】

映画.com / 2024年11月10日 9時0分

 さらに、ゾーイ・サルダナ、カーラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス、アドリアナ・パズが、これまで彼らが出演した作品のイメージを裏切るような、大胆不敵な演技を披露している。だからこそ、今年のカンヌ国際映画祭で審査員賞と女優陣がアンサンブル賞を分け合ったのも納得がいく。近年見たミュージカル映画の中でも、最もインパクトを与えてくれた作品となった。

●「Elton John : Never Too Late」

 最後に紹介するのは、長編映画「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」、近年は「BELUSHI ベルーシ」「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」などの話題ドキュメンタリー映画を手がけてきたR・J・カトラーが、歌手エルトン・ジョンのパートナーのデヴィッド・ファーニッシュと共同監督を務めた作品。ド派手なコスチュームでステージに立っていた若き日のエルトン・ジョンの足跡、引退前にドジャースタジアムでコンサートを開くための準備に取り掛かっている“2つの時間軸”を中心にストーリーが展開していく。

 見どころは、エルトン・ジョンのヒット作に欠かせない人物、盟友バーニー・トービンとの関係性、楽曲「タイニー・ダンサー」の制作過程、トービンとの決別からの不遇の時代にアルコールや薬物依存症などによって死にかけた体験まで赤裸々に語っている。さらに才能のある若手歌手に希望の言葉を投げかけたり、あまり知られていないジョン・レノンとの交流もしっかり掘り下げて描かれている。

 特に注目したのは、デヴィッド・ファーニッシュとの間にいる2人の子どもとの対応。70代を過ぎてから授かった子どもに、愛情を込めて電話越しに接する姿や、子どもたちの出来事に耳を傾ける姿が微笑ましく鑑賞できる。もちろん、本人が出演しているために、これまで扱われていない未使用のアーカイブ映像も満載。エルトン・ジョンのファンは必見だが、彼のファンではない人でさえも、充分に楽しめる良質なドキュメンタリーだ。

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