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最新ラインナップ11作品をスクリーンで「カンヌ監督週間 in Tokio 2024」12月8日から開催

映画.com / 2024年11月12日 15時0分

【作品紹介】タイから台湾に渡った青年オームは、山岳地帯で資格を持たずに介護業務を行っている。不法滞在外国人たちを働かせる非情な組織に加担しながら、オームは介護する相手に自らの苦境を重ねていく…。暗闇と省略を効果的に用い、ミニマルなリアリズムで追い込まれた人々の過酷な心境を描き切ったウェイリャンとヨウチャオ共同監督は、カンヌ映画祭全体を対象とする新人賞「カメラドール」でスペシャル・メンション(実質2等賞)を受けた。

9)THE OTHER WAY AROUND「ジ・アザー・ウェイ・アラウンド」(2024年/114分/スペイン、フランス)
監督:ホナス・トルエバ

【作品紹介】映画監督のアレと俳優のアレックスは15年に渡る交際を終わらせることにする。出会いより別れを祝福すべきというアレの父親の言葉に従い、同棲解消記念パーティを企画するが、友人たちは困惑する。カップルの関係に映画作りを交えたメタな要素も持つロマコメの一種であり、ベルイマンやトリュフォーへの目配せも嬉しい。女性の内面や人間関係のもつれを描くことに長けるトルエバ監督は、スペイン内外の映画賞受賞も多い実力派監督のひとり。

10)UNIVERSAL LANGUAGE「ユニバーサル・ランゲージ(原題)」(2024年/89分/カナダ)
監督:マシュー・ランキン 配給:クロックワークス

【作品解説】雪が積もる街に、複数の人物が交差する。少女は厚い氷の中に閉じ込められたお札を手に入れるべく奔走する。少年はメガネを七面鳥に奪われたと訴える。つまらない役所仕事を辞めたマシューは、母に会うための謎めいた旅に出る。イランとカナダが繋がる不思議な地にて、シュールで奇妙なエピソードが絶妙に絡み合う。独自の世界観と映像センスで魅了する実験映画出身のマシュー・ランキン監督による長編第2作にして、米アカデミー賞のカナダ代表作品。

11)山村浩二監督短編集「とても短い」(2024年/71分/日本)監督:山村浩二

【作品解説】「監督週間」短編部門に選出された「とても短い」は、米国人の翻訳家が企画者となり、古川日出男の原作を古川本人が熱く朗読し、東京を舞台に、ある男の一生と「だ」という音から始まる言葉の数々が縦横無尽に画面を駆け巡るアニメーションと日本文学の合体作である。その他、山村監督の名を国際的に知らしめた「頭山」(03)や、フランス童話作家を原作とする「年をとった鰐」(05)など、珠玉の短編作品7本を特集上映する。

▼「カンヌ監督週間in Tokio 2024」概要

【日程】2024年12月8日(日)〜19日(木)《12日間》
【会場】ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F)
【鑑賞料金】
一般:2000円/大学:1500円/小中高:1000円/シニア:1300円/ハンディキャップ割引:1000円
TCG会員:あり(いつでも1400円) ※火・木1200円割引ナシ
【前売券】ムビチケ前売券(オンライン):1600円https://mvtk.jp/film/Z0000067
※水曜サービスデー(毎週水曜日):1300円
※イベント回:2000円均一(割引なし・特別鑑賞券使用不可)

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