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第二回Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際映画祭クロージング作品はサモア人宣教師の感動作、マオリ出身マイク・ジョナサン監督を特集

映画.com / 2024年12月30日 12時0分

第二回Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際映画祭クロージング作品はサモア人宣教師の感動作、マオリ出身マイク・ジョナサン監督を特集

「マオリの魂:戦いの呼び声」 (C)Locomotive Entertainment

 2025年2月22日~3月2日に沖縄県・那覇市を中心に開催される第二回Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際映画祭のクロージング作品が発表された。

 本映画祭は「Cinema at Sea」をコンセプトに、優れた映画の発掘と発信を通じて、各国の文化や民族、個々人の相互理解を深めること、地元ビジネスを支援すること、そして地元の才能あるアーティストの作品を広く発信することを目指し、最終的には、沖縄が環太平洋地域における新たな国際文化交流の拠点となることを目指すもの。

 クロージング作品は、クライストチャーチ地震で愛娘を失ったサモア人教師を描いた感動作「ティナー 私たちの歌声」(Tinā)に決定した。2011年、クライストチャーチ地震で娘を亡くしたサモア人教師のマレタは、白人が多く通う私立学校で働くことに。娘を失った悲しみを抱えながら、慣れない環境で奮闘するマレタは、恵まれた環境にあるはずの学生たちが、心からの指導やインスピレーション、愛を求めていることに気がつき、マレタは合唱団を結成し、サモアの文化を取り入れたユニークな指導で、学生たちを一つにし、美しいハーモニーを生み出していく。そして、マレタの生徒たちはニュージーランド最大級の合唱祭「ザ・ビッグ・シング」への参加を決めるも、思わぬ事態に、新しい挑戦を強いられる。

 サモア出身の映画監督ミキ・マガシバによる長編劇映画デビュー作となる本作は、ハワイ国際映画祭のオープニング作品として話題を呼び、本映画祭での上映がアジアプレミアとなる。娘を亡くしたマレタが学生たちと音楽を通じて交流することで、教師として、そして母親(原題の「Tinā」はサモア語で“母”を意味する)としての情熱を再発見する姿をサモア人俳優アナペラ・ポラタイバオが好演。「モアナと伝説の海」の作曲家として知られるイゲレセ・エテが作曲した合唱曲が観る者の心を震わせる。

 環太平洋地域の島々から注目の監督を取り上げ、当該地域の優秀な映像作家を紹介する「Director in Focus」部門では、マオリ出身の映画監督兼撮影監督であるマイク・ジョナサンにスポットライトを当てる。タウマルヌイで生まれ育ったマイクは、30年以上のキャリアの中で、長編映画、ドキュメンタリー、短編映画、テレビ番組、ウェブシリーズ、ミュージックビデオを含む50以上のプロジェクトに携わってきた。

 2006年、マイクはマオリによる物語を伝えることに特化したマオリ主導の制作会社「Haka Boy Films」を設立。この会社は、各カウパパ(トピック/テーマ)が人々にどのような影響を与えるかを探求することを目的としたもので、この情熱は、マイクと彼のチームが手がけるすべてのプロジェクトに独自の視点を吹き込む原動力となっている。Haka Boy Filmsの指揮を執る傍ら、マイクはロトルアのSteambox Film Collectiveのメンバーでもあり、2018年にはロトルア先住民映画祭を立ち上げた。

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