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「食×エネルギー」について学生たちがアイデアを創出!

Entame Plex / 2021年3月2日 20時30分

浦田:直接的にフードロスという問題に繋がったわけではないのですが、アフリカでコンサルティングのインターンをしていた時に、市場のまわりにはかなりの量の食品が捨てられていることを目の当たりにしました。その一方で、貧しい故に痩せ細った子供たちの姿も目にしたので、食品が捨てられていることと飢餓、まさに「食の不均衡」というテーマにたどり着きました。

――実際にこの事業を進めていくとしたら、課題はどのようなことになると思いますか?

浦田:質疑応答でも挙がっていましたが、フリーズドライ加工をする上でのCO2の排出だと思います。試算では、2050年に掲げている削減割合としては可能であると思いますが、2030年の段階では、フリーズドライ加工の技術の問題でCO2を排出してしまうので、そこの理解を得られるかという点が壁としてあると思います。

――今回、The Waste Transformersなど海外での事例も取り入れていましたが、留学先での経験や知見が生きているのでしょうか?

浦田:その経験もかなり大きいです。やはり「食の不均衡」と聞いて一番に思い浮かぶのは飢餓状態の方だと思いますので、アフリカでの経験が生きていると思います。

――コロナ禍で研究を進めるにあたり、どのような点に苦労しましたか?

浦田:コロナ禍ということでできなかったのは、現地調査ですね。他のチームの発表を聞いて、自分たちもやれればよかったなと思う一方で、実行するのは難しかったかと思います。

長谷川:加えて、取り組みへの苦労とはズレてしまうかもしれませんが、今回僕たちの事業計画にはコロナ禍であるということを考慮できなかったので、実現性を考えたときにこういった事情も考慮できれば良かったなと思いました。

――この研究の今後について、どのようにお考えですか。

浦田:このあと社会人になってから実現していきたいと思っていたアイデアなので、実現できればいいなと思っています。

長谷川:もともと環境活動に貢献したいという思いで専攻を選んだのですが、環境問題は技術的な問題だけではなくて、どうビジネスとして回していくのかというところに行き着きました。こうした制約のある中でビジネスを考える面白さを今回改めて感じたので、将来的にもそういったところで働きたいと思っています。

<東京電力ベンチャーズ株式会社代表取締役社長・赤塚新司氏インタビュー>

――5組のアイデア、特に最優秀賞のアイデアについてどのように感じられましたか?

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