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学生が「住まい方×エネルギー」のビジネスモデルを提案

Entame Plex / 2022年2月14日 21時40分

――実際にこの事業を進めていくとしたら、課題はどのようなことになると思いますか?

廃棄物発電所を運営しているのが自治体なのですが、そこまで財政に余裕がないので、民間に比べると事業として契約を結ぶハードルが高いなというのが一番感じている課題です。もう一つは、還元額が自治体との契約数に依存してしまうので、自治体と連携が取れないと還元額も低くなってしまう。そうなるとアプリが成り立たなくなってしまうので、いかにスタートダッシュで自治体に魅力を伝え、多くの契約を獲得できるのかというところも課題だと感じています。

――コロナ禍で、今回の発表の準備や日々の研究を行っていると思います。苦労している点など実情を教えてください。

ミーティングは基本的にオンラインで行なっていたのですが、オンラインだと時間の都合が合わせられるメリットの一方、画面越しであることで認識の齟齬が生まれてしまうこともありました。気が付かないうちに思ってもいない方向に話が進んでしまうこともあり、そういう点ではオンラインでアイデアを詰めていく難しさは感じました。

――この研究の今後について、どのようにお考えですか?

今のところ明確な予定は決まっていませんが、まずは、このアイデアを考える上でいくつかの発電所や自治体にヒアリングを行なって、色々なことを教えていただいたので、こういう結果になったことを報告したいと思っています。もしそこで話の進展があれば、チームで再考し発展させていければと思います。

<審査員 早稲田大学理工学術院 田辺新一教授インタビュー>


――5組のアイデアについてどのように感じましたか?

普段の研究や論文とは違って、制約なく考えるということが重要かと思います。そのことで世の中が変化し、ビジネスになる、という点もすごく重要です。レベルがすごく高くて、質疑応答では審査員側が難しい質問をすることもありましたが、みなさん明るく真面目に答えているなと思いました。5つともそれぞれすごくよかったです。

――学生のアイデアから感じたことや、印象を率直にお答えください。

現実の会社では、何か提案するとすぐにダメ出しがきてしまうのですが、学生の皆さんは明るく受け答えしていてとても良かったです。批判されたり否定的な意見をもらってもブレイクスルーする方法を見つけて答えていましたよね。我々が若い頃よりシビアな社会になっています。提案に対しての反対意見も多くあると思うのですが、そういうことを打破する試みはすごく重要だと感じます。

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