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介護問題、課題解決の糸口は“テクノロジー”の活用?

Entame Plex / 2024年10月9日 11時40分

介護現場でデータやテクノロジーが活用されていることに対する認知度は、「知っている(6.5%)」と回答した人はわずかでした。「聞いたことはあるが、よく知らない(25.3%)」および「知らない(68.2%)」と回答した人は9割以上(93.5%)。介護現場におけるテクノロジー活用は、まだほとんど知られていないことが明らかになりました。

車イスのまま入れる入浴装置やおむつ内の排泄状況が分かるシステム、睡眠状態を測定するセンサー、床ずれを防止する装置など、介護を受ける人やその家族が快適かつ安心して過ごせるように、睡眠、入浴、排泄など生活に必要な項目において、テクノロジーが幅広く介護現場で活用されています。こうしたテクノロジーを取り入れた介護サービスについて「受けたい(29.1%)」「どちらかというと受けたい(49.1%)」を合わせると、8割近く(78.2%)の人が肯定的な回答をしました。自身で親の介護を担っている人(一部担っている人を含む)は特に割合が高く、「受けたい(37.3%)」「どちらかというと受けたい(51.0%)」を合わせて9割近い(88.3%)という結果になりました。実際に介護をしているからこその結果と言えそうです。



テクノロジーを活用した方がいい項目に関しては、「排泄(61.4%)」「睡眠(60.6%)」「入浴(59.1%)」に回答が集まりました。「一部活用した方がよい」を合わせると、3項目とも9割を超えています。体力的な負担や衛生面だけでなく、介護する側とされる側双方にとって、センシティブな項目に回答が集まりました。

最後に、テクノロジーの活用に期待すること、一方で人にしかできないことを回答してもらいました。テクノロジーに任せられるところは任せ、人はコミュニケーションなど人にしかできない介護に集中する“未来の介護”を望む意見が目立ちました。

■テクノロジー活用に期待することは何か
「人手不足やミスを減らしたい」(東京都・43歳女性)
「介護は力仕事でもあることを熟知しているので、人間の力では及ばないことを、データやテクノロジーで何とかしてほしい」(静岡県・50歳女性)
「あまりにつらいイメージがあるので介護施設の人がもっと楽になればいいなと思う」(秋田県・31歳女性)
「テクノロジーに任せて、スタッフの方に余裕ができたら、その時間でおしゃべりしたりお散歩に連れて行ってもらったりしてほしい」(大阪府・62歳女性)
「データやテクノロジーにより、介護者の負担が減り、より介護の質が上がること」(東京都・39歳男性)
「介護する人の体力的な負担が減ることで、仕事する方も仕事しやすくなり、なり手が増えるのではないかと思った」(宮城県・54歳女性)
「テクノロジーの活用により介護する人もされる人も精神的に楽になれると感じるから」(東京都・66歳女性)

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