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「歌でしか素直になれない……」ファースト・アルバムで見せる塩ノ谷早耶香の今

Entame Plex / 2015年1月26日 14時44分

 「歌でしか素直になれない……」ファースト・アルバムで見せる塩ノ谷早耶香の今

「歌でしか素直になれない……」ファースト・アルバムで見せる塩ノ谷早耶香の今

2013年にデビューし、塩ノ谷早耶香はその後すぐさま約3カ月にわたり日本全国をまわる武者修行の旅へ。その結果、彼女はより大きな武器を身につけ着実にステップアップ。そして、その結晶となるファーストアルバム「Luna」を、昨年12月10日にリリースした。

“歌を言葉として届けたい”
そう願う彼女は、かつて、喜怒哀楽を表現するのが苦手だったという。そして、歌だけが喜怒哀楽を表現する唯一のもので、そこには彼女のすべての思いが込められている。それはつまり今作を聴けば、塩ノ谷早耶香の全てがわかるということ。今作「Luna」を通して彼女の今に迫る。



――もともとアーティストになるのは夢だったんですか?
「実はそうじゃないんです。小さいころから歌うことは好きだったんですけど、歌手になろうとは思ってなくて。というのも、目立つことが好きじゃなかったし、喜怒哀楽を表に出すのが苦手だったんですよ。でも、幼稚園のころからダンスを習っていて、当時はダンスなら喜怒哀楽が出せて」

――小さいころはダンサー志望だった?
「中学生の頃は大会とかにも出てたんですけど、次第に喜怒哀楽、心の変化を自分では素直に表現できないからこそ、それをもっと音楽で伝えたいと思ったんです。そして、より表現ができるものを考えたときに、それは歌なのかなって思って。それで、高校生のときに歌手を目指し始めました」

――今では人前に出ることも平気になりました?
「恥ずかしさはないんですけど……今は人前で歌ってるって感覚がないですね。私の目標として、歌を言葉として届けたいと思っていて」

――歌うというより、むしろステージから語りかけている、オーディエンスと話している感じ?
「ステージ上ではもちろん緊張もしているんですけど、私の場合、歌を歌として意識した瞬間にその日のライブは後悔が残るものになるんですよね。歌にも応援ソングや恋愛ソング、様々なものがあると思うんですけど、自然に感情、喜怒哀楽を表現しているだけで」



――その結果が今作、すごく喜怒哀楽を感じました。
「今回アルバムを出すことが決まって、改めて自分の曲を聴いたときに、そこには喜怒哀楽いろいろな感情があるなって感じたんです。そして、それが人間の本質というか、人間らしさなんだって思って。人間って私を含め、光と陰でできていると思うし、だからこそ面白いと思うんですよね。このアルバムではそんな光と陰を表現していて、最終的には1人の人間として存在してほしいと思ってます。それは私自身でもあり、このアルバムを受け取った方自身に存在することができれば嬉しいです」

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