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「夢をかなえるゾウ」の作家:水野敬也インタビュー、初脚本作品「イン・ザ・ヒーロー」について

Entame Plex / 2015年3月6日 16時36分

 「夢をかなえるゾウ」の作家:水野敬也インタビュー、初脚本作品「イン・ザ・ヒーロー」について

「夢をかなえるゾウ」の作家:水野敬也インタビュー、初脚本作品「イン・ザ・ヒーロー」について

「人間は絶対に現実に戻らないといけない……そのときに武器になるものを渡して、現実って素晴らしいし、楽しいよって伝えたい」(水野敬也)

唐沢寿明主演、福士蒼汰、黒谷友香らが出演し、スーツアクターという普段は一目に触れることのない存在の活躍を描いた映画「イン・ザ・ヒーロー」。昨年公開され、大きな話題となった本作がいよいよDVD、ブルーレイとなってリリース。そこで今作の脚本を手掛けた作家:水野敬也にインタビュー。これまで「夢をかなえるゾウ」をはじめ、数々の著書を手掛けてきた彼が今回初めて脚本を挑むことになった経緯、そして今作で伝えたかったこと、いろいろと話を聞いてみた。

「今回は尊敬するプロデューサー:李さんからいきなり電話がかかってきたんですよ。こんな作品やりたいんだけどって」



――そこで脚本の依頼が。突然のお話だったんですね。
「僕自身、今作のテーマになっているスーツアクターにこだわりはなかったんですけど、以前から裏方の存在というのが気になっていたんです。できて当然、ミスしたら怒られる。じゃ、いつ褒められるのって感じの仕事って結構多くて。それはなんとかしないといけない、その現状を伝えたいなって思っていたんです。今回スーツアクターのお話をいろいろお伺いして、そういった方々のメタファーとして物語が書けるんじゃないか、それは面白いと思って参加しました」

――今回は初の脚本仕事。作家の仕事とは全然違いますよね。
「違いますね。本は文字にした状態が最終形態ですけど、脚本は俳優さんが演じてこそのもの。しかも、演じる俳優によって変わる部分も大きいんですよ。だから、文字面では完成形が見れないし、撮影に関しても俳優さんのスケジュールなどもあるので、なかなか最終型がわからないんです。そうなると監督さんやプロデューサーの頭の中で描いているものという、ちょっとぼんやりしたキャッチーミットに向かって投げる必要があって。それは苦労した部分でもありますね」

――作家は自分の思いを貫くところ、脚本は様々な方の意向をふまえなければならない?
「本来であればそうなんですけど、ただ今回はある程度僕と李さんで進めていくことができたので、それはありがたかったです。僕らが面白ければいいって感じで、最終的には主演の唐沢さんにも喜んでいただけたので。でも、もっと面白くなる、もっとよくなるって延々書き直し、最終的には半年間修正し続けていた記憶があります(笑)」

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