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“噛まれたら、みんなヤクザ”話題の新作「極道大戦争」三池崇史×市原隼人 対談

Entame Plex / 2015年6月19日 11時51分

――市原さんはそんな現場が大好きなわけですね。
市原「大好きですね」

――今作は、良い意味でとんでもない作品に仕上がっていると思いますが、完成した作品をご覧になっていかがでした?
市原「これから出るであろう作品も、過去の作品も含めて、全ての映画が過去になってしまうような、新たなジャンルなんじゃないかって思いましたね」

三池「見る側よりも我々作る側の目に見えないもやもやとしたものに向かって全力で投げたという、ある種の快感があって。でも、本当はそれがエンターテインメントに必要なものなんじゃないかっていう感覚もある。なかなか今闇に向かって投げる人は歓迎されないんですけどね(笑)」

市原「カエルやカッパも出てくる、でもやってることはすごく繊細な感情と大胆なところ、大きな振り幅があって、いろいろな角度から見れるすごい映画ですね。お客さんの見方も、それ相応に様々な作品だと思います」

――今回のストーリーの着想のきっかけは?
三池「珍しいとは思いますけど、飲み屋の無駄話。酔った勢いで噛まれたらヤクザになるって最悪だよね、映画として……みたいな(笑)。いまがこういう状況だからとか、何かに逆らうとか、そういう子供っぽさもないところから生まれてきて。そして、それが偶然にも『マッドマックス』の新作と同時公開(笑)。個人的には運命を感じますね。あの作品もオーストラリアから世界ではなく、自分の中に思い切り投げつけた作品だと思うので」



――市原さんは主人公:影山について、どんなイメージを持って撮影に挑んだのでしょうか?
市原「最初は想像できなかったですね。三池さんには、影山はまっすぐ、変なことをしなくていいと言われた気がするので、(リリー・フランキー演じる)組のオヤジに対しての大義だけはぶらさずにいました。あとは、まわりが濃いキャラクターばかりなので、彼らとどんな絡みができるか、そして影山もただまっすぐじゃつまらないので、いろいろなキャラクターをつついていけたらいいなって」

三池「影山というのは自分の理想というか、正反対にいるもので、やっぱり主人公には自分にはできない、そう思えないものがいいんですよ。俺がもしあの場所にいたらまず逃げますし(笑)」

――そこで影山は逃げることなく戦うわけですが、市原さんならどうします?
市原「ヤクザの芝居して、彼らのスパイをしますね(笑)」

――あえて噛まれるのもアリかと思いますが。

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