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生粋のビール好きも虜に!? ノンアルコールビール最前線、キリンの開発者に直撃!

Entame Plex / 2015年8月3日 20時6分

――開発の際には唐揚げを大量に用意して、食事に合うよう食べながら作っていったとか。

「この商品についてはお客様としてはがっつり食べて飲むというシーンが魅力的だと思い、開発の担当者と油っぽいものを食べながら吟味しました。口の中の油を洗い流してくれたり、ビールの苦味で口の中を締めてくれるなど、食事をしながら作っていった経緯があります」



――味覚という意味では、やはりビールに近づけることが目標なんでしょうか? それともビールとは違ったところにゴールがあった?

「そこは難しいところで、ノンアルコールビールというと食事に軽く合わせたり、昼間に飲んだりすることが多いので、いわゆる通常のビールよりも軽いテイストにしています。一方で、ビールと同じ麦芽由来の醸造という方法で作っているわけではないので、香料の技術も含めビールのテイストを出すのが難しいんですよ。普通に作ると水っぽくなってしまったり、人工的な香りになってしまったり。そういう意味では、弊社がこれまで培った知見を参考にしながら、ビールらしい厚みやコクがありながらもすっきりとした飲みやすい後味、そして最後にキレや心地よい苦味、酸味やコク、旨味などのバランスを注視しました。もちろん、ビールの魅力である、のどごしという部分も含めて」

――味覚に関しては、相当力を入れたと。

「機能性飲料の味覚は日進月歩です。その中で弊社が積み上げてきた技術、特に今回はベースに大豆たんぱくを使い、非常にすっきりとした爽快な味覚でありながら、ビールらしいコク感を実現しています。あとは、香料ですね。これもここ数年進化が著しく、そういった技術も含めて、それこそキリンが持つ技術の粋を集めて作りました」

――それだけ御社でもノンアルコール市場に注目しているということですね。

「ビール人口も減少し、アルコールもライト化、ソフト化している中で、よりお客様に選択肢やビールを楽しむ幸福感をいかに与えていくか、ノンアルコール・ビールテイスト飲料はそのための新しい領域と捉えています。ビールだと飲みにくい雰囲気の中でも楽しめたり、仕事が忙しくアルコールは避けたいけど飲みたい方、そして主婦の方など、ノンアルコールビールは様々なシーンに広げていくポテンシャルがあると思っています」

――先ほど、開発の中で最も意識していたのは味覚と仰っていましたが、今回の商品は機能性という部分も大きな魅力ですよね。

「そうですね。パーフェクトフリーの最大の特徴は、脂肪の吸収を抑える、糖の吸収を穏やかにする成分を含んでいることです。ここ数年、ノンアルコールビールの業界は大きなトピックがなく、お客様に対する新しい価値観の提案ができていませんでしたが、機能性表示食品制度が施行され、より機能面の訴求がしやすい環境になりました。特に既存のノンアルコールビールユーザーは健康意識が高い。それだけにこの制度を利用し、より一歩踏み込んだ価値提案ができると思っています」

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