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芝居の常識をぶち壊す舞台「ツチノコの嫁入り」、主演の山本裕典がその魅力を語る

Entame Plex / 2015年9月12日 12時0分

――オカマを演じるとクセになるとも聞きますが、いかがですか?

「新しく届いた衣装を着て、稽古場の鏡で自分を見ると気持ち悪いですね。ハマらないです(笑)。これまでにドラマなどで女装はしたことはあるんですが、今回は“ガチ”なので。」

――ガチ(笑)。

「それでも俳優:山本裕典がオカマの格好をして舞台に立っているというシチュエーションは『おいしい』と感じています(笑)。キャラクター感に助けられている部分は正直ありますね」



――山本さんはどちらかといえば、映像の世界を中心に活躍しているイメージがあります。そんな山本さんから見て舞台の魅力とは?

「僕は『仮面ライダーカブト』で俳優デビューしたのですが、実はですね、最初のころ芝居が嫌いだったんです。ただ人気者になりたくて。でもテレビの世界ではなく、ある舞台作品に参加したとき、僕と重なる役をいただいて。そこに自分の体験を盛り込んで」

――それが転機となった?

「当時、僕はすごく悩んでいました。取材を受けているとき、マネージャーと一緒にいるとき、友だちと遊んでいるとき、現場に行ったとき、一体どれが本当の自分なんだろう、と。色々な人にネコをかぶっている自分がいて。いや、もうネコをかぶっているのかもわからなくなっていましたね。居心地が悪くてこの仕事がとても嫌だったんです。辞めようかとも思ったくらいで……」

――そうだったんですね。

「そのとき、テレビの仕事もこなしながらの舞台だったので、すごく大変だったんです。でもやりきったとき『舞台って、お芝居ってすっごい楽しいな』と思えて、そこから舞台で達成したことや学んだことをドラマの仕事に持っていけたんです。自信に繋がったんですね。『これは間違っちゃいない。大丈夫』って」

――意外なお話でした。

「そこまで自分を支えてくれたのは舞台だな、と思っています。蜷川幸雄さんや宮本亜門さんの舞台に出させていただいたときにも、回を重ねるごとに演技へのフィードバックになって。階段に例えるとドラマが平らな部分で実践の場だとしたら、舞台は縦に登る部分だと思うんです。挑戦する、学ぶ場といいますか」

――今回の芝居も「縦の部分」となりえますか?

「みんなの芝居の稽古を見ているだけでも勉強になります。ダメ出しを受ける演者を見て『俺も同じようにやっちゃうな、なるほどこうすればいいのか』と考えたりもします。今の時点で登りかけているのがうれしくてしょうがないんです」



――舞台の成果を楽しみにしています。では最後にファンにメッセージを!

「今回の舞台のテーマが『深いようで浅い、浅いようで深い』なんです。まずは面白い、でもあとで考えると、そんなテーマのフレーズが何度も出てきていることに気づかされたりする。まるでジェットコースターに乗ったような気分になる作品です。絶叫マシンから降りたらなんだか気分よくなっているじゃないですか?あっというまに終わっている。それからしばらくして『ああ、こういうことを伝えたかったんだろうな』と思える内容です。ぜひ劇場に足を運んでみてください!」

劇団めばち娘 旗揚げ公演「ツチノコの嫁入り」は、9月17日(木)~27日(日)までCBGKシブゲキ!!にて上演。

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© 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会

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