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“劇団EXILEは原点であり、みんなが帰る場所” 小野塚勇人初主演映画「丑刻ニ参ル」が公開に

Entame Plex / 2015年11月9日 14時27分

――個人的に、今作は怖いというよりもエグさを感じました。人間関係もかなり複雑でしたし。

「最初にこの本を読ませていただいたとき、怖いという要素もあったんですけど、僕は悲しいというイメージも強くて。必死に生きることや1つのものに対する強い思い、そういったメッセージ性をすごく感じました。日々、様々なことがある中で生き抜いていくこと、それはすごく純粋なことでもあるんですよね。今回は裏のテーマとして、そういった“生きる”“生きたい”という思いが詰まった作品なのかなって思ったし、生に対する必死さやむき出しの感情がすごくリアルに描かれていると思います」



――ラストのシーンはその象徴とも言える感じでしたね。

「この映画はホラー作品ではありますが、いろいろな見方ができると思うんです。そして、様々なキャラクターが出て来るなかで、人それぞれ誰かに同情してしまうこともあると思います。最初は嫌なヤツだと思っていても、最終的には同情してしまうこともあると思うし、個人的にはそういった思いを持っていただけたら嬉しいですね」

――ホラーでもあるだけに、全体的にトーンが暗く、特に途中で出て来る森はスゴいところでしたね。なんでも川松監督の地元だそうですが。

「こんなところよく見つけたなっていう、地元だからこそ知ってるって感じの場所でしたね。あそこに行くまでも、ものすごく細い道で、急斜面もあったり。とにかくスゴい場所でした。そんな中で、今回は監督がリアルな表情が撮りたいということで、僕は撮影時に初めて森に入ったんですよ。暗闇の中、ライト1つ持って入ったんですけど、それはなかなかな感じでしたね(笑)。しかも、ライトでたまたま照らした木に人形が打ち付けられていて。さすがにそのときは驚きました。ただ、そこは驚くシーンじゃなかったのでカットになっちゃいましたけど(笑)」

――小野塚さんなりの今作の見所は?

「すごく疾走感がありますし、ローなトーンから入りつつも最後には行きつく感じはなかなかない感覚だと思います。あとは繊細な人間関係、健二と彼女の関係性や大学の同級生との関係などは、しっかり把握しながら見ていただけると後々の展開がさらに面白くなると思いますね」

――ちなみに、小野塚さんは丑の刻参りとか信じます?

「あまり信じないですね。僕は誰かを呪ったりもしないので」

――逆に呪ってたら驚きですけどね(笑)。

「ですよね(笑)。今回はホラーといってもお化けとかじゃない部分、生きている人間の妬みとか恨みが基本になっていて、そのあたりはすごくリアルに描かれていると思うんです。そして、それが膨張していった結果……人間の怖さを改めて感じましたね」

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