遠藤新菜“身をもって形にすることが出来た” 映画『無伴奏』のエマ役で魅せた覚悟
Entame Plex / 2016年3月30日 7時0分
遠藤新菜“身をもって形にすることが出来た” 映画『無伴奏』のエマ役で魅せた覚悟
“脱ぐのはイヤって幅を狭めてしまうのはすごく損だなと思った”“演じている時の自分はもう私じゃない”
強い眼差しで自信たっぷりにそう語ってくれたのは、「non-no」専属モデルで女優の遠藤新菜。
主演の成海璃子をはじめ、池松壮亮、斎藤工による体当たりの演技が公開前から話題を呼んでいた映画『無伴奏』で、彼女は斎藤扮する祐之介の恋人・エマ役を演じ大胆な濡れ場を披露。実力派俳優陣がズラリと並ぶ中、負けず劣らずの存在感を放っている。
矢崎監督にして「エマ役は君にしか出来なかった」と言わしめた遠藤が、今作で魅せた“覚悟”は観る者の心を揺さぶるに違いない。“汚れ役もラブシーンも抵抗がない”と言い切る彼女の心の奥底にあるものとは――。女優としての転機となった今作についてたっぷりと語ってもらった。
――エマ役に決まった時の率直な感想は?
「“本当に私でいいんですか!?”って、とにかくびっくりしました。どんな内容でも、どういうシーンがあっても絶対にやらない理由はないと思ってとても嬉しかったです」
――遠藤さんが演じたエマはどんなイメージでしたか?
「原作を読んだ時は、登場人物の中で一番鮮烈ですごくインパクトがある子だなって印象でした。一体何者なのか彼女のバックボーンもそれほど明らかではないし、どういう風に生きている子なんだろうって未知な部分が多く感じました。役に入る前に色々と想像していたんですが、掴みどころのない感じがすごく魅力的でした」
――今作は、1969年から1971年の様子を描いていますが、当時の女性を演じるにあたり意識したことは?
「エマは、当時でも“こんな子いるの!?”っていうくらいインパクトが物凄くて(笑)。どの時代を生きていたとしても、きっとそのまんま変わらないだろうなと思ったので、周りのみんなとは少し離れた次元で考えました。緻密にこうでなくちゃと決め付けるよりも、もっと彼女のことを知ってエマに成りきるしかないなって」
――撮影前にイメージしていたことを実際に現場でぶつけてエマを作り上げていったのでしょうか?
「いざ撮影に入ってみると、エマという役に対して、矢崎監督はじめ、キャストの方々やスタッフの皆さんまで物凄く思い入れがあることには驚きました。みんな“エマはとても大事な役だね”って言っていて。その気持ちを受けて、覚悟を決めて臨みました。最初は、探り探りでしたけど、徐々に響子(成海)、渉(池松)、祐之介(斎藤)との関係性も見えてきて“エマはこのくらいハジけていていいんだ!”と、答え合わせをしながら演じました」
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