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きゃりー、三戸なつめetc…「原宿系」の仕掛け人:ASOBISYSTEM中川社長インタビュー

Entame Plex / 2016年7月19日 11時11分

――確かにそうですね。

「以前なら原宿を歩いているオシャレな人がアイドルやアニメが好きだなんて、決して言わなかったじゃないですか。でも、今は違う。情報を偏見なく伝えやすい時代になったと思いますよ」

――風通しは良くなったと。

「その反面、こだわりや作り込む力は弱くなっているという問題もありますが。情報が多すぎる分、そのまま流してしまうところもありますよね。昔なら雑誌の発売日を楽しみにしていたのが、その感覚も薄くなっていくし。……でもどうだろう。もしかしたらそれは問題点じゃなくて、また別の流れができるために必要なことなのかもしれません」

――中川さんから見て「原宿」はどんな街なのでしょう?

「何かを作り出すことができる街。外から取り入れるのではなく、若い子たちがアイデアを考えたりとか、自分の好きな洋服を集めて古着屋さんを始めてみたりとか、小さいながらも新たな価値を生み出す場所だと考えています。それに加えて歴史のある街でもあるので、それらが融合している不思議で面白いところですよね」

――中川さんの目から見て、過去と今の原宿でどのような変化がありますか?

「原宿は常に進化し続けている街だと思うんです。昔の原宿が好きな人から見れば、今は大きな商業施設がバンバン建って『前は良かった』と言う人もいるでしょうが、僕らは現在進行形で生きている以上、それを嘆いても仕方ないですよ。未来を作っていくしかない」

――変化がイヤになって離れていく人も多くいますが、そのなかで中川さんが原宿に事務所をかまえる理由はなぜですか?

「外が騒がしくても、僕らがやることは同じだと思うんです。『原宿系』がもてはやされる前から自分たちは変わらず今のスタイルでやってきたわけですから。ただ、最近は『原宿』という言葉が前に出過ぎていてつまらないな、とも感じます。型にハマってしまっているような。でも結局、この街が好きなんですよね。だから、進化する原宿とともに新しい何かを再び作ることができるかもしれません」

――今後、ASOBISYSTEMではどのようなタイプのモデルやタレントに注目していますか?

「容姿がいいというよりも、自分を確立していて自己発信が上手な子ですね。インスタグラムなどのSNSを多用するオウンドメディアの時代だからこそ、その子自身がどのようなことを発信できるかが大事だと思います」

――いわゆる「原宿系」は、「クールジャパン」のひとつとして認識されています。「クールジャパン」の現状についてどう思われますか?

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