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祝・甲子園開幕! 今年の見所&注目は? 高校野球芸人トータルテンボス藤田に聞く初心者も必見の甲子園の楽しみ方

Entame Plex / 2016年8月8日 14時41分

「戦力的に言えば、やはり履正社(大阪)と横浜(神奈川)が抜けてますね。どちらの高校もピッチャーがいいんですよ。それもプロ注目のエースに加えて2番手もいい。それは大きいですね。横浜に関して言えば打線も歴代最強、予選では神奈川のホームラン記録を塗り替えてます。ただ、唯一のウィークポイントがあるとしたら、平田監督が初采配ということですね」(藤田)
ここでもまた監督論。横浜高校は昨年長らく監督だった渡辺監督が勇退。新たに平田監督が就任した。それにより横浜はガラッと方針がチェンジ。渡辺監督の教えを継承するわけではなく、平田イズム、選手ひとりひとりが判断する考える野球、自主性を重んじる自由なスタイルがどう転ぶのか注目しているという。

■甲子園初心者のための、より楽しめる(より深みにハマる!?)見方とは?



高校野球初心者には入門編とも言えるような、藤田の著書「ハンパねぇ!高校野球」をぜひ読んでほしいところだが、ここではあえて本にはない注目点を聞いてみた。
「ピッチャーのスピードですかね。やっぱり球が速いピッチャーはアイコンになっていますし、初心者にはわかりやすいと思います。打線は水物ですから」(藤田)
“打線は水物”、つまり打てるかどうかはわからないということ。
「すごく注目されている球の速いピッチャーがいて、それに対する打線。抑えたらやっぱりピッチャーがスゴくて、打たれたら打線がスゴいわけですけど、例えばその打線が次の試合では他のピッチャーに抑えられた。しかも、前の試合のピッチャーよりも球が遅いピッチャーに。ってことは、球の速さが全てじゃないとなると……それだけで一歩進んで面白くなると思うんです。球の速さじゃなければコントロールか。でも、それだけじゃやっぱり抑えられない、すると何が必要なのか……とかどんどん深みにハマっていく(笑)」(藤田)
そしてワンランク上の方には打線やデータも。
「高校野球って究極的には打線は関係ないんですよ。その大会でアタってる選手はとにかく打つし。ラッキーボーイが出てくる。ただ、もちろんそれまでのデータ通りめちゃくちゃ打つ選手もいて、それはうまい選手。そういったことを考えながら見て、最終的にベスト8ぐらいになると面白いですよ」(藤田)

■甲子園で名試合が生まれる理由……そこには高校生達の○○が!

それこそ長い甲子園の歴史の中では数々の名試合が生まれているが、果たしてそれはどんな試合なのか。藤田に名試合と呼ばれる理由について聞いてみると。
「想像できないことが起きちゃうことじゃないですかね」(藤田)
名試合と呼ばれるものの多くはメイクミラクル、逆転につぐ逆転のドラマ。それは確かに誰も予想しえなかったこと。ただ、それだけではないようで。
「あとは粘りですよね。言い換えると意地というか。試合の終盤は確実に高校生たちの意地のぶつかり合い。その意地が出るほど名勝負が生まれると思いますね。やっぱり高校生は感情が脆くて、最後の最後に意地、強い気持ちを持ってる方が勝つんですよ。それに飲まれたら負ける。」(藤田)
真夏、炎天下の中で終盤は誰もがキツイはず。そんな中で選手たちは必死に頑張るわけだが、最近はその姿もちょっと変わってきているようだ。例えば高校野球の名門、星稜高校は“必勝”ならぬ“必笑”を合言葉に窮地に陥ったときほど笑顔を絶やさない。
「普通は極限状態で、特に負けていれば鬼の形相で気合を入れるところ、彼らは笑ってる。それは今まで僕らが知っていた高校野球にはないことで、今の時代にはすごく合ってると思うんですよね。僕らの時代は勝とうぜ、意地見せようぜでしたけど、彼らは最後まで楽しんでる。こんな試合ができて最高じゃねーか、楽しもうぜって。その気持ちがメイクミラクルを生む。実際、2014年の石川大会の決勝では最終回に8点差を逆転してますからね」(藤田)

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