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伊藤智彦監督インタビュー「ラストバトルに注目して」

Entame Plex / 2017年3月24日 11時0分

――ARを映像表現するにあたって大変だった点はありますか?

「ARは表現としていくらでも地味にはできるんですよ。単純に物体の上にウィンドウ表示をつければ、それでARでございということになってしまうので。地味にならないためにはどうするか、その点には苦労しました。そこで、街の背景を塗り替えるなどインパクトのある表現も使うように心がけましたね」

――今作は映画初監督ながら、すでに興行成績13億円を突破する好成績です。(※取材日時点)今の率直なお気持ちは?

「うれしいというよりホッとしている気持ちが大きいですかね。諸手を挙げてヤッター! というのも違うんですよ。10億円を突破することが自分の達成ポイントではないので。まず、しっかりと作品を完成させるのが第一。次にばく然と、みんなに見てもらえるといいなといった気持ちでした」



――では、監督としてヤッターポイントはどこなのでしょうか?

「作ったスタッフが満足してくれたことでしょうかね。作り終わってから『面白くないっすよ。お酒が進まない』って感じだったら俺も落ち込みますよね。スタッフみんなから、良かったですって言われるのが自分の目標でした」

――今作を制作するうえで意識した作品はありますか?

「『君の名は。』の名前を出させようとしてません?(※一同爆笑)制作中に公開されたので観ましたけどね。どちらかというと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『アベンジャーズ』などのマーベルものですかね、意識したのは。そうした作品は、大量に出るキャラクターをいかにさばくかも大事じゃないですか? 今回の映画では多くのキャラが動き回るので参考になりましたね」

――『君の名は。』の話が出たのでお聞きしたいのですが、ご覧になっていかがでした?

「今の若い人たちはこういうのがいいんだなと。時代の傾向として、理詰めよりは感情優先のものをみんな観たがっているんだろうと感じました」

――今作にその影響はありましたか?

「いえ。特にかじを切りかえることはしなかったですけど。無理に理詰めにこだわるより、感情を解放して楽しむことが、今の時代は大切なのだと知りましたね」

――しかし『君の名は。』は一部の評論家に理論的でないと口撃されてはいましたね。

「もちろん何割かの理屈は必要です。でも、その理をあえて抑えて感情を優先させるポイントがあるんじゃないかなって。できるなら俺は理のパーセンテージを高く持ちたいですが」

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